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マチウ書試論 転向論(講談社文芸文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4 1件

電子書籍

マチウ書試論 転向論

著者 著:吉本隆明

『芸術的抵抗と挫折』『抒情の論理』の初期2著からユダヤ教に対する原始キリスト教の憎悪のパトスと反逆の倫理を追求した出世作「マチウ書試論」、非転向神話をつき崩し“転向”概念の根源的変換のきっかけとなった秀作「転向論」、最初期の詩論「エリアンの手記と詩」など敗戦後社会通念への深甚な違和を出発点に飛翔した吉本隆明初期代表的エッセイ13篇を収録。

マチウ書試論 転向論

1,080 (税込)

マチウ書試論 転向論

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紙の本マチウ書試論・転向論

2010/05/13 07:08

「思想」をもつ、ということの難しさ

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中堅 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『転向論』は第二次世界大戦時に生じた、共産党員の「転向問題」に関し、一連の論議の中から、近代の知識人における「転向」及び「非転向」のタイプを著者(吉本)が明快に整理してみせた小論である。
吉本によれば、「転向」とは「日本の近代社会の構造を、総体のヴィジョンとして掴みそこなったために、インテリゲンチャの間におこった思考変換(P.286)」を指す。
吉本が示す「転向」の3つのタイプを下記に示す。

(1).論理的な思考をいくらかでも身に付け、日本的な小情況を封建的/前近代的と侮っているタイプ 
権力からの強制により、「現実」として「小情況」が迫ってきた際、「小情況」として馬鹿にしていたもの(天皇制/封建制等)が、社会の中に確固として存在し、大衆の支持を得ており、逆に自分がそういった状況において異端であり、非・正統的(吉本の言葉では劣性遺伝的)であることを自覚⇒正統(優性遺伝)なものへの全面屈服に至るタイプ
(2).日本的な近代主義(モデルニスムス)者のタイプ
このタイプの人間は、思考される論理(硬直したマルクス主義思想等)が現実の社会構造と対決/検証されることがなく、思考する人間の内部で自己完結している。よって、例え目の前の現実がその論理から離れていったとしても、決して論理が修正されることなく、論理のオートマチズムにより生産され続ける結論をオウムのように繰り返す(吉本の言葉ではサイクルを回す)。⇒よってこのタイプは、己の体系内に、原理的に「転向」が存在しない。吉本はこのタイプを「非転向」的転向と呼ぶ(現実を最初から見ていない、つまり、あらぬ方「向」に最初から「転」じているという意味での「転向」と解釈していると思われる)。
(3).本来の意味における転向(思考変換)のタイプ
(1)と同じく、現実(「小情況」と侮っていたもの)が迫ってきた際、その正統的(優性遺伝的)なものの強靭さの前で一度屈服するが、そのあと、これまでの現実認識の甘さを突き付けられながらも、この屈服により、自分の侮っていた敵(優性遺伝的なるもの)を見出し、それと対決するすべを探していこうとする(中野重治が唯一の例としてあげられる)

以上が、3つの転向のタイプであり、(1)(2)が典型的なタイプとされ、(3)が前2つに優越した新しい転向(思考変換)だったとされる。

『転向論』は、思想における「節操(≒死)」の問題以前の、「誕生」の問題を取り扱っている、という意味で根本的である。
((2)のタイプの思想家がいくら節操を守ったところで笑い話にしかならないのは明白である)
吉本は思想の「一貫性」等を問題にするよりももっと根本的に、それが「現実」に触れているか、を問題にしているのだ。「自己を疎外した社会科学的な方法では、分析できるにもかかわらず、生活者または、自己投入的な実行者の観点からは、統一された総体を掴むことがきわめて難しい(P.287)」この日本の社会の特異性にもかかわらず、「当面する社会総体にたいするヴィジョンがなければ、文学的な指南力がたたない(P.286)」と切迫した心情において、社会総体に対するヴィジョンを得ようと果敢に切り込んでいく。

『転向論』だけでなく、もう1つの標題作『マチウ書試論』や、『芥川龍之介の死』などについても、いかなる「架空性」も排除して「現実」に迫ろうとする吉本の醒めた目があり、緊張感あふれる文章となっている。

本書は、吉本の一つの達成点であることは間違いない。そして、本書の後の大作『言語にとって美とは何か』以後、吉本隆明に対する評価が、絶賛と酷評の二極化することを踏まえ、「吉本隆明入門」として薦める著作を考えると、この本になる。これ以後の著書が面白く、代表作であることも認めるが、『言語…』『共同幻想論』から吉本アレルギーになった人を見ている私としては、本書を入門として強く推したい。
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個人的な話になるが、私は昔、図書館のカビ臭い「作品集」(?)か何かでこの短めの批評文『転向論』を読んだ時、自分が(2)の典型的なタイプであることを突き付けられ、呆然としてしまったことがある。吉本という思想家のことを殆ど知らなかった自分としては、出会っていきなり侮辱されたような気持ちにもなった。恥ずかしながら、私も「論理的な思考をいくらかでも身に付け」始めた青臭い学生だったのだ。
だから、というだけの理由でもないが(苦笑)、思想書の如きものを読み始めた学生にお薦めしたい本でもある。

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