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残光のなかで 山田稔作品選
著者 著:山田稔
ゾラを偲ぶ旅で出会った老文学者の孤独な姿を描いた「残光のなかで」、パリの街とそこで勁くつましく暮らす人々をやさしく見つめる「メルシー」「シネマ支配人」等、フランス滞在に材を求めた作品群に、記憶のあわいの中でゆらめく生の光景を追った「糺の森」「リサ伯母さん」等、8篇を収録。ユーモアとペーソスの滲む澄明な文体で、ひそやかで端正な世界を創り出した山田稔の精選作品集。
残光のなかで 山田稔作品選
05/30まで通常1,254円
税込 498 円 4ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
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2023/05/13 16:29
残光のなかで
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
エッセイと小説の区別をつけず、「散文」として書いてきたという作者の作品集。前半は「パリ通信」として同人誌に掲載していたフランスの連作滞在記で、後半は創作らしい。区別をつけないという著者の意向は分かるが、それを踏まえたうえで、「パリ通信」の作品が面白かった。
電子書籍残光のなかで 山田稔作品選
2024/02/12 09:04
欧州と老境を描いた小説
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投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半はパリやオンフルール、ラゴスなどヨーロッパに滞在する日本人を描いた若い時代の短篇。後半は京都に住む人物が老境にさしかかった心境を描いた長めの短篇、中編。学者が余興に書いた慰みものぐらいに見ていたが、この短篇集どれも良い作品だった。東京から離れた古都京都にいるからかもしれないが、独特のひなびた味わいがある。