- みんなの評価
2件
創造と狂気の歴史 プラトンからドゥルーズまで
著者 松本 卓也
「創造」と「狂気」には切っても切れない深い結びつきがある──ビジネスの世界でも知られるこの問題は、実に2500年にも及ぶ壮大な歴史をもっている。プラトン、アリストテレスに始まり、デカルト、カント、ヘーゲルを経て、ラカン、デリダ、ドゥルーズまで。未曾有の思想史を大胆に、そして明快に描いていく本書は、気鋭の著者がついに解き放つ「主著」の名にふさわしい1冊である。まさに待望の書がここに堂々完成!
創造と狂気の歴史 プラトンからドゥルーズまで
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
創造と狂気の歴史 プラトンからドゥルーズまで
2022/10/31 11:11
case of insanety
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題の通り創造と狂気の「関係」がどのように捉えられてきたかを、精神医学の領域と哲学の領域から見ていく。
医療の発達により、統合失調症(並びに多くの狂気)は、ある程度抑え込めるものとなった。
それによって狂気の悲劇的様相(誰にとって?)はやわらげられ、特権的創造者の地位も揺らぎ始める。
狂人のごく一部がクリエイティブであることと、正気とされる(そこに境目はない)人間のクリエイティブに、本当に質的な差異はあるのか、疑問な点もあります。
狂気を飼い慣らしたものは狂っているのでしょうか?
狂気をめぐる思弁は、弱まっていきますが、狂気の訪れは常に姿を変えていきます。
狂気は世界の解釈あるいは翻訳に似た何かです。
自閉症的機械に注目していく流れとなっていますが、いずれ、中空からの声、何者かの存在が引き戻され論じられるようにも思います。
狂気は基本的に垂直軸の話であるようですし、私たちは重力の底にいるのですから。
2019/04/26 09:45
哲学
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
哲学的な話が多くて、慣れていないと読むのに疲れてしまって大変でしたが、なんとか読み切りました。疲れました。