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イミタチオ・クリスティ キリストにならいて
著者 トマス・ア・ケンピス , 呉 茂一
著者のトマス・ア・ケンピスは14世紀終盤ドイツで生まれ15世紀後半まで生きた修道士。神秘思想家として数々の著作を残している。その著作は文章のわかりやすさ、章節の短さなどから普通の庶民にとって読みやすいこと、また救いに繋がる安らぎと瞑想を誘う深みを与えてくれることから、中世以降現代まで『聖書』に次ぐ多くの読者を獲得したと言われている。
内容構成は全四巻、章としては114章を数えるが、それぞれの章は数ページからなるものが多く、どの章も深い味わいを持っている。「キリストにならい、世の空しいものを軽んずべきこと」「自身について謙遜であるべきこと」「過度の親しみを避けるべきこと」「艱難の効用について」「心配ごとはすべて神にゆだねるべきこと」「自愛が、最高善からとりわけ人を引き離すこと」「誰がいっているのかということよりも、何がいわれているかに心を用いよ」など、生き方の知恵としてキリスト教徒でない日本人の心にもひびき、参照すべき項目が多い。
イミタチオ・クリスティ キリストにならいて
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イミタチオ・クリスティ キリストにならいて
2020/02/27 11:56
中世に書かれた「聖書」に次いで、世界の多くの人々に読まれたと言われる名著の邦訳版です!
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、15世紀にドイツの修道士トマス・ア・ケンピスによって書かれたキリスト教の思想をもとに人間に生き方を非常に分かり易く解説した書の和訳版です。この書は、実は「聖書」に次いで多くの人に読まれたと言われ、世界では非常に有名な一冊となっています。同書には、「キリストにならい、世の空しいものを軽んずべきこと」や「自身について謙遜であるべきこと」、「過度の親しみを避けるべきこと」、「艱難の効用について」、「心配ごとはすべて神にゆだねるべきこと」といった人生における生き方、いわゆる人生論が語られており、キリスト教ではない日本人の心にも響いてくるものとなっています。ぜひ、この中世の名著を読まれて、人生における生き方について考えてみる時間をもたれては如何でしょうか。