- みんなの評価
2件
量子とはなんだろう 宇宙を支配する究極のしくみ
著者 松浦 壮
ーーー
見えている世界は、世界そのものではない。
――では、量子が織りなす「本当の世界」とは?
量子論が "直感的に" 理解できる!
量子がわかれば、見える世界が変わってくる!
ーーー
「量子は、粒子なのか波なのか」――長らく続いていたこの論争は、
「量子は、粒子でも波でもない何かである」という予想外の結論に至りました。
直感では理解しがたくても、この世界、この宇宙はすべて量子でできています。
行列力学、波動力学、経路積分……様々な方法を経て、
量子の世界が「見える」ようになるまで、
まっすぐに、けれども徹底的にやさしく、丁寧に解説。
・「存在すること」と「見えること」は同じではありません。
・光が量子でなければ、夜空の星は見えません。
・電子が量子でなければ、この世に「色」はありません。
・すべてが量子でなければ、私たちの体も地球も消え去ってしまいます。
……これらはすべて、現代物理学が示す「紛れもない事実」です。
■おもな内容
第1章 「古典」の世界観
第2章 量子の発見
第3章 光も電子も量子だからこそ
第4章 量子の世界へ
第5章 量子の群像
第6章 量子が織りなす物質世界
第7章 量子は時空を超えて
第8章 宇宙の計算機――量子コンピュータ
量子とはなんだろう 宇宙を支配する究極のしくみ
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
量子とはなんだろう 宇宙を支配する究極のしくみ
2021/01/25 13:50
読ませていただきました
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Amos - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学に入学したので何か理学系の新書でも読んでみようと思って手に取ったのがこの本でした。量子力学というと物理の分野になりますが、高校で物理基礎をやった程度の自分でもある程度理解できるほどにはわかりやすく書かれていて大変面白かったです。今まで自分の中で常識だと思っていたものがそうではなかったのだと知ることができ、とても勉強になりました。今勉強している生物学や地学でもこの本に出てきた量子力学の知識が使われている部分があり、より理解が深まった気がします。是非高校生や理学が専門でない学生にも読んでほしい一冊だと思います。
2021/07/25 15:12
量子力学を学んでいる学生に読んでほしい一冊
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:akihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
物理科を10年以上前に卒業した者です。当時、このような解説書があったらよかったのに、と思いました。とてもわかりやすかったです。
本書のあとがきにも書かれていますが、量子力学は完成に至るまでに紆余曲折を経ているため、歴史通りに学ぶと混乱しやすい分野です。本書では、問いかけを交えながら解説しており、読者を置いてけぼりにしない構成になるように配慮されていると感じました。
解説についても、現代人の現実世界に対する直感に配慮しながら、量子の世界の本質に導こうとする姿勢が感じられます。量子の性質を考慮しないと星空の見え方が変わってしまうなど、量子力学が正しい根拠となる例も紹介されていて勉強になりました。
個人的には、波動力学、行列力学、経路積分の解釈の違いについて区別できていなかったのですが、本書を読んでようやく理解することができました。