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3件
脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか 脳AI融合の最前線
【松尾豊氏、絶賛!】
「脳とAIが融合する未来。怖いと感じるでしょうか、わくわくするでしょうか。
脳に知識をダウンロードできたら? 互いの脳をインターネットでつなぐことができたら?
――そんな未来が可能になりつつあることを、本書は垣間見せてくれます。
グローバルな科学技術の進展と、それが産業化するときのスピード。
それに対し、自分たちがどう考え、どう備えないといけないのか。そんなことをこの本は問いかけてくれます。
著者の人間と技術への愛と好奇心、そして洞察に満ちた、読後になぜか心が温かくなるような良書です。
科学技術、そして我々の社会の未来を考える人、必読です。」松尾豊(人工知能研究者、東京大学大学院教授)
脳と人工知能をつないで「脳を改造」したら、何が起こるのか?
・会話せずに相手に思っていることを伝えられる
・念じるだけでインターネット検索ができる
・睡眠を司る脳領域を刺激して、一瞬で深い眠りについたり目覚めたりできる
・食欲を司る脳領域を刺激して、苦労せずにダイエットできる
・脳の健康状態をAIがチェックして、うつになる前にメンテナンスしてくれる
・紫外線や赤外線が「見える」ようになる
・アインシュタインなど過去の偉人の"脳"を借りられる
・コンピュータ上に自分の脳を再現できる
これは、SFの世界の話ではありません。
科学者たちが真剣に見据えている近未来なのです。
脳と人工知能の融合研究によって、
これまでは想像もできなかったような成果が次々と生まれ始めています。
計り知れない可能性を秘めた「脳」を持つ私たちは、
「身体」という物理的な制限から解放されるかもしれません。
二つの研究分野の最先端で、今何が起こっているのか。そして未来には何が起こるのか。
気鋭の脳研究者たちが「人類の限界」に挑む!
■目次
イントロダクション ――2XXX年の未来予測
第1章 脳とAI融合の「過去」
第2章 脳とAI融合の「現在」
第3章 脳とAI融合の「未来」
脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか 脳AI融合の最前線
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脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか 脳AI融合の最前線
2022/04/23 14:40
気軽に読み進めています
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tkm - この投稿者のレビュー一覧を見る
高名な池谷先生が著者の一人として名を連ねていらっしゃいます。先生の研究分野が脳とAIの融合だそうですが、本書は専門知識が必要な内容ではなさそうで、気軽に読んでいます。
脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか 脳AI融合の最前線
2024/11/19 16:43
AIと最新の脳科学のコラボで実現できる世界に驚愕させられる!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
脳の研究で有名な池谷裕二氏による「池谷脳AI融合プロジェクト」に携わる池谷氏と紺野大地氏による著書で、テーマは脳とAIをリンクさせると、脳の機能がどこまで発展できる(可能性がある)か、というテーマについて述べた本。
会話中の脳の活動部位をMRIなどで調べ、その画像をAIに学習させると、MRI画像とAIをリンクすればリアルタイムにその人の話す内容が分かるようになったり、さらに発展して(口に出さずとも)頭の中で考えたことが、そのまま翻訳されて出力できるようになる可能性があるとの事。
一方、人工内耳、人工網膜と組み合わせて音や映像の電気信号を脳の聴覚や視覚をつかさどる部位に適切に入力できるようになれば、目や耳が不自由であっても”耳を介さずに脳で聞く”、”目を介さずに脳で見る”事の実現(いくつかの技術的ブレークスルーは必要ですが)も視野に入っているとか。いずれ嗅覚、味覚、触覚についても同じ進歩が達成されれば、部屋にいながら”海外旅行に行って、美しい景色を見て、素晴らしい音楽を聴いて、美味しい物を食べる”事がバーチャルに楽しめるようになるだろうとの事。ここまで来たら、映画「マトリックス」にあった、リアルな人間の人体は生理食塩水の様な液体の中で漂っているが、リアルな世界で生きているかのような世界を脳にインプットしているという世界観とほぼ同レベルですね。
現状のコンピューターの処理能力では無理であっても、その制約条件がなくなれば、「マトリックス」のような世界が十分に作り出せるというのには驚きを禁じえません。
障害を持つ方の社会参加であったり、地球環境への負荷を低減させたり(海外旅行をバーチャルでできてしまえば(それもリアルな体験との境目が分からないぐらいのレベルで)、もはや飛行機で移動する必要もなくなるし)と、社会に貢献できるインパクトは凄まじいという事は理解できます。
一方で、頭の中というのは究極のプライベート空間ですが、それさえもAIやコンピューターで読み取りが出来てしまうのならば、(心の中が明け透けになるわけですから)それをブロックするパスワードみたいなものも必要になるでしょう。この研究がもたらす果実の大きさは理解できるにしても、「そこまでやるかなぁ」と”ちょっとやり過ぎ感”を感じてしまったのは事実です。
本書の方向性としては、脳研究の最前線の可能性を広く伝えるということで、「こんなことも可能になります」という姿勢で一貫しているのですが、使い方を誤ると、こういう問題が出てくる、と言った部分にももう少し言及して欲しい気がしました。
脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか 脳AI融合の最前線
2023/12/06 17:48
AIと最新の脳科学のコラボで実現できる世界に驚愕させられる!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
脳の研究で有名な池谷裕二氏による「池谷脳AI融合プロジェクト」に携わる池谷氏と紺野大地氏による著書で、テーマは脳とAIをリンクさせると、脳の機能がどこまで発展できる(可能性がある)か、というテーマについて述べた本。
会話中の脳の活動部位をMRIなどで調べ、その画像をAIに学習させると、MRI画像とAIをリンクすればリアルタイムにその人の話す内容が分かるようになったり、さらに発展して(口に出さずとも)頭の中で考えたことが、そのまま翻訳されて出力できるようになる可能性があるとの事。
一方、人工内耳、人工網膜と組み合わせて音や映像の電気信号を脳の聴覚や視覚をつかさどる部位に適切に入力できるようになれば、目や耳が不自由であっても”耳を介さずに脳で聞く”、”目を介さずに脳で見る”事の実現(いくつかの技術的ブレークスルーは必要ですが)も視野に入っているとか。いずれ嗅覚、味覚、触覚についても同じ進歩が達成されれば、部屋にいながら”海外旅行に行って、美しい景色を見て、素晴らしい音楽を聴いて、美味しい物を食べる”事がバーチャルに楽しめるようになるだろうとの事。ここまで来たら、映画「マトリックス」にあった、リアルな人間の人体は生理食塩水の様な液体の中で漂っているが、リアルな世界で生きているかのような世界を脳にインプットしているという世界観とほぼ同レベルですね。
現状のコンピューターの処理能力では無理であっても、その制約条件がなくなれば、「マトリックス」のような世界が十分に作り出せるというのには驚きを禁じえません。
障害を持つ方の社会参加であったり、地球環境への負荷を低減させたり(海外旅行をバーチャルでできてしまえば(それもリアルな体験との境目が分からないぐらいのレベルで)、もはや飛行機で移動する必要もなくなるし)と、社会に貢献できるインパクトは凄まじいという事は理解できます。
一方で、頭の中というのは究極のプライベート空間ですが、それさえもAIやコンピューターで読み取りが出来てしまうのならば、(心の中が明け透けになるわけですから)それをブロックするパスワードみたいなものも必要になるでしょう。この研究がもたらす果実の大きさは理解できるにしても、「そこまでやるかなぁ」と”ちょっとやり過ぎ感”を感じてしまったのは事実です。
本書の方向性としては、脳研究の最前線の可能性を広く伝えるということで、「こんなことも可能になります」という姿勢で一貫しているのですが、使い方を誤ると、こういう問題が出てくる、と言った部分にももう少し言及して欲しい気がしました。