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3件
コーヒーにミルクを入れるような愛
著者 くどう れいん
ふたり暮らし。書くこと。前を見て進むこと。
日々の手ざわりがあざやかな言葉に変わる。
ロングセラー『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』『虎のたましい人魚の涙』『桃を煮るひと』に続く、注目作家の最新エッセイ集。
【目次】
飛んじゃったサンキャッチャー
なまけ神様
大荷物のこころ
ほそい稲妻
すばらしい枝
歯とベンツ
泣きながらマラカス
クリーニング・キッス
鬼の初恋
蝙蝠・胡麻団子・氷嚢
夜のマンション
夕陽を見せる
いやな手
見ていないし、見透かしていない
コーヒーと結婚
倒産と失恋
長野さんは陸を泳ぐ
へそを出して来た
ヤドリギ
かわいそうに
ミルク
作家みたい
深く蔵す
コーヒーにミルクを入れるような愛
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コーヒーにミルクを入れるような愛
2024/05/09 16:41
この感性は大事にしたい
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
俳人・歌人そして作家でエッセイストのくどうれいんさん。
実は俳句や短歌の著作の場合本名である「工藤玲音」で発表し、
小説やエッセイの発表には「くどうれいん」名でしていた。
このたび、それを「くどうれいん」一本にするという目出度い(?)報告が
このエッセイ集『コーヒーにミルクを入れるような愛』の巻末、
「深く蔵す」というエッセイに書かれている。
これともう一篇、自身の愛犬との暮らしと切ない別れを描いた「ミルク」が書き下ろしで、
そのほかは2022年から2024年にかけて文芸誌「群像」に連載されたエッセイをまとめたものが、本書である。
今回は自身が作家一本で生きていくと決めての生活の日々(それまでは会社員として働きながら執筆していた)や
結婚を決めた時の様(「コーヒーと結婚」)などを綴ったエッセイでできている。
くどうさんのエッセイが読まれているのは、
やはり同世代の人たちの支持だと思う。
くどうさんは1994年生まれと略歴にも載せているが、
彼女の同世代の人たちの多くは友人関係であったり仕事関係であったり
悩んだり喜んだりを繰り返しているだろう。
そんな人たちがくどうさんのエッセイで、あ、同じじゃないか、
自分だけじゃないんだといった連帯を感じるのではないだろうか。
コーヒーにミルクをいれる、そんなありふれている日常のことがらに
「愛」を感じる感性は大事にしたい。
コーヒーにミルクを入れるような愛
2024/04/12 21:57
リズム感
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投稿者:タキオン96in - この投稿者のレビュー一覧を見る
エッセイなんだけど、短編小説みたいな文章。文章が持つリズム感が、読んでいて心地いい
2024/10/19 17:04
漢字名前も
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
確か、工藤レイン玲音(?)違ってたらすみません、という漢字名でも著作ある方だったと記憶しています。その方のエッセイだから、楽しみに読みましたが、ごく、普通のことをこういうふうに感じるのか、みたいなところもあって、やはり、作家さんだな、と。