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ぼくの色、見つけた!
第24回ちゅうでん児童文学賞で大賞をとった志津栄子の最新作!
トマトを区別できない、肉が焼けたタイミングがわからないことから、色覚障がいが発覚し苦しむ信太朗。母親は悪気なく「かわいそう」といい、試すようなことをしてくるし、症状を知らないクラスメイトから似顔絵のくちびるを茶色に塗ったことを馬鹿にされ、すっかり自信を失ってしまう。眼科の先生は個性のひとつと言ってくれるけれど、まわりがそうはとらえてくれないし…。
学年が上がり、クラス担任が変わり自分自身に向き合ってくれたことで、信太朗は自分の目へのとらえ方がすこしずつ変わっていくことに気が付く。
ぼくの色、見つけた!
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2024/10/10 19:27
『ぼくの色、見つけた!』
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
〈ぼくは生まれつき、みんなと同じようには色が見えていないらしい。〉
赤系の色が識別しづらい「色覚障がい」がある「ぼく」=信太朗
そのことを隠して生活しているが、2年生のときに色のことをからかわれた友行と5年生になって同じクラスになってしまい気が重い
「かわいそうな信ちゃん」と心配する母
「教室で弱みを見せていい」という担任の平林先生
それぞれ苦手なことがあるクラスの友だちたち
信太朗は自分だけが持つ力に気づき、みんなと同じじゃない、自分の色を見つけて絵を描いていく
《自分の「世界の見え方」に向き合い、
自分なりの「光」を見つけていく物語。》──カバー袖の紹介文
第24回「ちゅうでん児童文学賞」(2021年度)大賞を受賞し『雪の日にライオンを見に行く』でデビューした著者の最新作、2024年5月刊
「色覚多様性」をテーマにした(おそらく初めての)児童書
教師3年目という設定の担任の強引に押しつけないかかわり方が「困っている」子どもたちの救いになっている