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国富論
『国富論』1776年に出版されたアダム・スミスの『道徳感情論』(講談社学術文庫)とならぶ主要二大著作のひとつです。近代経済学の嚆矢とされ、社会思想史上の最重要古典でもあります。『国富論』の取り扱う主題は、多岐にわたり、
分業の役割、
貨幣の特徴、
労働と利子についての考察、
国家間貿易の意味、
国家社会の発展段階とその特徴、
分業と製造業の発展の関係、
国家における軍隊の維持、
道路、港湾、運河などのインフラストラクチャーの整備と維持、
税金の種類と意味、
会社による独占の問題、
重商主義と重農主義の検討、
公債についての考え方、
などなどです。
かつては、市場という「神の見えざる手」に委ね「レッセフェール(自由放任主義)」で、経済は自然と最善へと向かうと主張した書物と受け取られてきました。
しかしそのような読み方は単純にすぎます。
昨今の研究ではスミス『道徳感情論』とあわせて読むことで、真に国家が豊かになることの哲学を探究しています。
国富論(下)
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国富論 国民の富の性質と原因に関する研究 上
2020/04/24 20:34
「神の見えざる手」
4人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆきき - この投稿者のレビュー一覧を見る
「神の見えざる手」は、アダムスミスの『国富論』の中で最も有名なことばだろう。今日の市場にかかわる人ならば、基本に立ち返るため、読んでおきたい一冊。
国富論 国民の富の性質と原因に関する研究 上
2021/03/01 11:49
18世紀のイギリスの経済学者アダム・スミスのあまりにも有名な書です!
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、18世紀のイギリスの哲学者であり、倫理学者でもあり、また経済学者でもあったアダム・スミスによる有名な書です。彼は、『道徳感情論』(1759年出版)と、その7年後の1766年に出版された同書で世界に知られる有名人ですが、特に同書は、近代経済学の嚆矢とされ、社会思想史上の最重要古典としても知られています。分業の役割、貨幣の特徴、労働と利子についての考察、国家間貿易の意味、国家社会の発展段階とその特徴、分業と製造業の発展の関係、国家における軍隊の維持といった内容が広範囲にわたって述べられており、とても読み応えのある経済書です。ぜひ、この機会に一度、同書をじっくりと読んでみられては如何でしょうか。
国富論 国民の富の性質と原因に関する研究 下
2021/02/10 10:15
18世紀のイギリスの経済学者・アダムスミス氏の最重要古典の一冊です!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、18世紀のイギリスで活躍された誰もが知るアダム・スミス氏の超有名な最重要古典です。講談社学術文庫からは上下2巻で刊行されており、そのうちの下巻にあたります。同書では、分業、貨幣、労働、利子、市場、国家間貿易、国家・社会の発展段階、助成金、植民地、重商主義、重農主義、国防費、公共事業、教育、税金、独占、公債といった多岐にわたるテーマについて語られており、真に豊かな国家を実現するための方策を徹底的に探究した内容となっています。この古典の中で語られる理論は現代においても有効に機能します。ぜひ、この機会に今一度、この古典を読んでみられては如何でしょうか。