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4件
おそれミミズク
著者 オキシタケヒコ
「ひさしや、ミミズク」今日も座敷牢の暗がりでツナは微笑む。山中の屋敷に住まう下半身不随の女の子が、ぼくの秘密の友達だ。彼女と会うには奇妙な条件があった。「怖い話」を聞かせるというその求めに応じるため、ぼくはもう十年、怪談蒐集に励んでいるのだが……。ツナとぼく(ミミズク)、夢と現(うつつ)、彼岸と此岸が恐怖によって繋がるとき、驚天動地のビジョンが"せかい"を変容させる――。
おそれミミズク あるいは彼岸の渡し綱
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2018/04/19 02:05
ホラーと思えば実はSF
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投稿者:しゅんじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
初オキシタケヒコ。ホラーとして始まり、ミステリの道をたどってSFに着地した。思えば『リング』もそうだった。SFは理屈を作り出しすのが快感。ミステリは理屈にぴったり合うのが気持ちよく、ホラーは理屈が無いのが怖い。冒頭の不穏な空気から、まさかこんな爽やかなトコにたどり着くとは思わなかった。良作。弱いとすれば、恋に落ちるのが唐突かな。
2017/02/23 15:37
様々な縁によって紡がれていくボーイ・ミーツ・ガール
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:阿都美 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゲームライター時代より丁寧で質の高い物語を提供している事からコアなファンも多いオキシタケヒコ氏。
そんな氏のタイガ初作品となる本書はホラーSFであると同時に少し変則的な王道ボーイ・ミーツ・ガール物となります。
またストーリーの方も個人的にゲームライターの頃から氏が好きなテーマなのかな?とも思ってる家族の繋がりを始めとする様々な縁から織り成されていく物となっており、読後には恐怖でなく爽やかさが残りました。
ただ残念な所として何と読むのかが判らなくてルビを振ってほしかったなという文字があったのですが、不満があるとすればそれ位で個人的には続編が出たのなら是非読んでみたい作品です。
2017/04/17 15:42
怪談をSFする話
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投稿者:りー - この投稿者のレビュー一覧を見る
SF畑の作者がどう怪談を料理するのか楽しみに読む。なるほどそういう調理法で来たかとそれなりに唸らされる出来にはなっていると思う。しかし僕らの中二心をくすぐるには理論がややワクワク感に欠けるのが玉にきずか。続編も出そうな終わり方だけどもこれより他の作品を描いて欲しいというのが個人的な感想。