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5件
砂の王国
著者 荻原浩
全財産は、3円。私はささいなきっかけで大手証券会社勤務からホームレスに転落した。寒さと飢えと人々からの侮蔑。段ボールハウスの設置場所を求め、極貧の日々の中で辿りついた公園で出会った占い師と美形のホームレスが、私に「宗教創設計画」を閃かせた。はじき出された社会の隅から逆襲が始まる!(講談社文庫)
砂の王国(下)
05/08まで通常880円
税込 440 円 4ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
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2016/11/27 11:49
経験は人を救う
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホームレス3人で作り上げた宗教団体。崩壊するんだろうという予測をしながら読んでいくんだけど、少しずつ出てくる綻びを目の当たりにするたび、ドキドキハラハラしちゃうのは何故。集団が大きくなるにつれ、主人公「木島」の力が及ばなくなる。群衆の力は恐ろしい。そもそも「空洞」「偽り」の信仰に人はなぜああも熱狂できるのだろう。教祖仲村の実体、後半詳らかになるが彼の本心は謎のまま。思っていた結末とは少し違う衝撃的なラスト。そうなるかあ!木島の更なる逆襲に期待したくなる。2度目のホームレス生活、余裕があるね。何事も経験だ。
2016/11/26 21:02
ホームレスから教祖へ
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
有名証券会社サラリーマンの転落。所持金3円、ホームレスからの大逆転。 生々しいホームレス生活の描写。実際に体験したかのよう。世間の尺に捉われず生活していると思っていたホームレス、実はそうじゃなかった。彼らにも透明な鎖は絡みついている。新参者はどこへいっても新参者。正に「ホームレス」。全てがアウェイ。そんな状態からの奮起、そして知恵を使ってのし上がっていく過程がほんとうに面白い。毎日が戦いだ。いかに所持金を増やして行くか、主人公にとっては命がけのゲーム。出会った面子の良さに主人公に残されていた運を感じる。
砂の王国 下
2014/01/14 19:21
読了
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投稿者:竹匠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2014.1.11 読了。 大地の会の発展段階はわくわく感が少し薄れたか?面白かった。