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16件
不埒シリーズ
著者 崎谷はるひ
同性しか好きになれないことを悩んでいた真野未直は、高校最後の夏に新宿二丁目へ行く決心をする。 しかし妙な連中に絡まれ、危ないところを強面の三田村明義に助けられ…。 強面と威圧的な態度に反し、不器用な優しさを覗かせる明義に惹かれる未直。 しかし必死のアプローチも全く相手にされず、明義はその正体すら教えてくれなくて――。 ※本文にイラストは含まれていません
不埒なファシネイション
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不埒なインセンティブ
2012/01/25 08:36
シリーズの中で1番好き
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまちゅう - この投稿者のレビュー一覧を見る
「不埒シリーズ」4作目で、前3タイトルは真野兄弟視点のお話ですがこの本は脇役だった日比谷が主人公のスピンアウト作品となります。この作家さんは読みごたえのある厚さの本が多いのですが、最後まで楽しみながら読むことができます。
ダリア文庫は最後にイラストレーターさんの1Pのあとがきがあるのですが毎回面白いです。
2021/10/24 10:08
健気で一途
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作『パラダイムシフト』の主人公・真幸の友人・日比谷を好きな健気で一途な和典の話。
オネエでオカンなイケメンのゲイ日比谷に職も住むところも失う絶望感に自棄になっていた妄想オンリーの処女で童貞の和典は一夜を共にしてもらう。
その出会いをきっかけに変わろうと努力する和典は偶然日比谷を見かけ・・・
とにかく一途な和典で(リアルではウザいだろうけれど)切なくてこちらまで哀しくなる。
オカン気質なのにオカンさせてもらえない日比谷。
常に「重たい」存在にならないように引いて引いて接する和典。
日比谷の初めの条件付けが原因な自業自得だし、それまで都合のいいオトコ(恋人)として付き合って来たのだから仕方ない、キレてんじゃねーよ。
やっぱり日比谷は隠れ俺様なお坊ちゃまな気がする。
なにもかも打ち明けお互いの気持ちが通じ合った和典は、普段のオネエな日比谷もベットの中のドSな日比谷も和典だけが知っている甘えん坊なかわいい日比谷も全部大好きで幸せそうだ。
2020/10/01 17:20
ネタバレ注意です
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まぐろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレ注意です。
3カプの話が読める贅沢な作品でした。
表題作『不埒なファシネイション』は直隆と真幸の話。
真幸が家族の話でぐだぐだな面倒くさい男になってました。
読んでいてなぜ直隆に相談しないのかとちょっとイライラしてしまうほど。
家族との間には10年の溝があるので、すぐに解決しないのはわかるんですけどね。
赤ちゃんの話も先走っちゃうし…。
最後は仲直りするんですが、短編なのでもう少し甘さがほしかったかな、と思いました。
『不埒なテンプテイション』は、日比谷と和典のお話。
日比谷視点なので、日比谷がどれだけ和典にメロメロなのかが伝わってきます。
日比谷が和典に服をプレゼントしたり、TERAOで一緒にご飯を食べたり、そして初めて和典の家にお邪魔します。
ようやく和典のテリトリーに入れてもらえたものだから慎重になる日比谷が面白かったです。
そしておもちゃに嫉妬する日比谷もかわいすぎる。
この2人の話は糖度高めでよかったです。
同棲後の話も読んでみたくなりました。
そして最後に『不埒なアドレイション』で、三田村と未直のお話になります。
この2人はえっちなし。
真幸とすれ違ってしまったために、直隆が2人の家にお邪魔するお話です。
この2人は読んでいて安定感があります。