恐るべきTPPの正体 アメリカの陰謀を暴く
2011年、野田首相が参加表明したTPP。賛否両論が渦巻いているが、TPPの実態をきちんと説明したものはほとんどない。「TPPはアメリカ政府がアメリカの産業界と一体となり、日本の構造改革を成し遂げようとするために考え出した、アメリカに都合のよい“日本改造計画”に他ならないのである」。その根底には、アメリカの経済・雇用回復のために、日本市場を利用しつくすというアメリカの思惑がある。ならば、日本がTPPに参加すると私たちの生活はどうなってしまうのか。農業問題だけではない、TPPの正体を丁寧に説き明かした一冊である。
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2011/05/08 17:04
「輸出製造業VS農業」で理解している人も多いTPP。
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
「輸出製造業VS農業」で理解している人も多いTPP。わたしもそのような認識でした。しかし、本書で明らかにされていることは、すべてが米国の戦略上の理由ということ。
TPPに限らず、米国の対外国戦略は基本的なルールの策定を自国に極端に有利な条件で締結し、その“ルール”に従って物事を進めるというやり方です。ルールがある以上、それに従わなければ容赦なく制裁されることは言うまでもありません。
このルールの策定のテーブルにつくか否かが、現在、日本政府が考えているところだということなのです。
物事を判断するためには、様々な情報が必要になります。ところが、米国のやり方は狡猾。交渉のテーブルについていない段階で情報を出すことはないということです。対する日本政府も、持っている情報を国民に対し開示しているとは言いがたい状況なのです。
ひとついえることは、TPPの効果は製造業、農業だけにとどまらずサービスを含むすべての産業に及ぶということ。国の形が変わる可能性もあるということです。
単純に賛成、反対を表明するには、われわれ国民は情報を持っていません。なんとなく政府が参加の方向に向かっているのは事実ですが、もう少し考えるための情報が必要だと思いました。
龍.
2012/05/12 00:16
恐るべきTPPの正体
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のんびり屋のカユ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最も基本的な農業の問題について国土保全の面から触れており
さらにモンサントと米国の世界戦略について
特にページを割いて書かれている。
他にも医療や非関税障壁撤廃からの弁護士や公共工事、公文書の英語化など
TPPで懸念されている種々の問題に触れている。
TPPの問題点を知るには、まずは本書から手に取ると良いだろう