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暴君竜を飼いならせ
【電子限定版】書き下ろし番外編「暴君竜の日曜日」収録。●この男の背後にある、巨大な恐竜の影は何なんだ…!? 通学途中に事故で死にかけた潤(じゅん)の命を救ったのは、野性味溢れる竜嵜可畏(りゅうざきかい)。なんと彼は、地上最強の肉食恐竜ティラノサウルスの遺伝子を継ぐ竜人だった!! 潤の美貌を気にいった可畏は「お前は俺の餌だ」と宣言!! 無理やり彼が生徒会長に君臨する高校に転校させられる。けれどそこは、様々な恐竜が跋扈する竜人専用の全寮制学院だった!? ※口絵・イラスト収録あり
最愛竜を飼いならせ 暴君竜を飼いならせ10【SS付き電子限定版】
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2021/02/02 22:55
大人ではないのが、いい。
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
親としての描写が多いので、うっかりしていたが、主人公カップルは10代。そりゃあぶつかることだらけだし、気の遠くなるような年月を生きてきたツァーリの策略にはまってしまうのも仕方ないし、逆に、超人的な能力や理解力や包容力で回避するわけではないのがよかった。
本来は親の庇護が必要な子供の年齢なのに必死に頑張って家族を守ろうとして、それ故にぶつかって悩むのは当たり前だし、喧嘩だって沢山する。それでいい。
私は途中の潤の可畏に対する感情に驚くとともに嬉しくなりました。あまり、BLで相手に対してそういう感情を抱く描写ってないけれど、実際の夫婦間ではよくある話で。そこがリアルで楽しかったな。
眩しい程の愛情と真っ直ぐさでツァーリに対峙して勝ってほしい。この作品のカタルシスはそこにある。
最愛竜を飼いならせ
2021/04/27 23:52
やっぱり愛は勝つ
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初ツァーリが何考えているのか分からなくて不気味だったんですが、最後の方で明かされて、ああ!と納得しましたね。なるほどね!そう来るかって。
一区切りにふさわしい内容で、満足度は高いです。
色んな竜人に潤は想いを寄せられて来たけれど、結局それは潤を自分の欲の為に利用していて、潤を本当に想っているのは可畏で。
使い古された言葉かもしれないけど、やっぱり愛は勝つんだなとしみじみ思いました。
私は可畏と潤のケンカが結構好きで、毎巻それを楽しみにしているところがあります。
同じようなケンカに見えるけど、違うんですよ。
愛はあるけど、相手を信じきれなかった頃から、お互いに言いたいことが言えるようになったり。親としてのケンカだったり。どんどん2人が成長していっての10巻がケンカ無しの相手に対してきちんと向き合っての話し合いですよ!もう最高でした。
シリーズが続くというのは作者の先生にとって喜びもあれば大変なところもあるのだと思います。ただ、読者にとってはキャラの成長やカップルのラブっぷりを見てとても幸せになれるのです。続編を読ませていただけるのは本当にありがたいのです。
暴君竜シリーズがここまで続いてよかった。本当に本当に嬉しい。
一区切りということですが、え?どうなるの?という展開もあったのでまた続いてくれたら幸せです。
卵生竜を飼いならせ
2017/05/31 07:29
成長した!
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のりのり - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は、特に可畏の成長が感じられるお話でした。
あらすじにもあるように、潤が卵の形ではあるものの、まあ妊娠できる状態になります。二人がどのような選択をするのか、が大きなポイントでした。
潤の体が最優先で、少しでも不安要素は排除したい可畏は、卵を切除することを望み、命の可能性を捨てていいのかと揺れる潤と意見が分かれます。この時、可畏は実家に戻った潤を迎えに行き、言葉で説得します。
出会った当初の可畏なら、有無を言わさず手術して切除していただろうに、人間的に成長したなぁ、と感無量でした。
最後まで可畏の成長ぶりが頼もしく、潤を心身ともに守ろうとする一生懸命さが、高校生らしくて(まだ高校生だった!!!)一途でいいなぁ、と思いました。