- みんなの評価 67件
- 出版社: 徳間書店(Chara)
毎日晴天!
SF雑誌の編集者・帯刀大河(おびなたたいが)に、ある日突然新しい家族ができちゃった!? 寝耳に水の姉の結婚で、義兄となった阿蘇芳秀(あすおうしゅう)は、なんと担当作家で、高校時代のクラスメート。でも大反対する大河をよそに、肝心の姉がいきなり失踪!! おかげで大河は弟達の面倒を見つつ、なし崩しに秀と同居するハメに…!? ※電子版には、紙版に収録されている挿絵は収録されていません。
末っ子、就活駆け抜けました 毎日晴天!20
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花屋の二階で
2001/02/10 16:54
ためらいながらも手を伸ばそうとしている2人。
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kaede - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある朝目覚めたら裸の上に妙な痛みの残る身体に驚いた大学生の明信は、隣に同じく全裸の幼馴染み・花屋の龍が寝ていて動揺しまくるが、実のところ酔っ払っていた明信に前夜の記憶はなく・・・。
7歳も年上で昔から面倒見のよかった龍に、会えば何故か甘えてしまう明信だったが・・・。
今までの同シリーズだと、恋愛色より家族愛色の方が濃い、という感じがしたのですが、明ちゃんの話は龍ちゃんとの大切な思い出をモチーフに家族的なことももちろん絡んではくるものの、龍ちゃんの明ちゃんへの優しさがすごく伝わってくるし、無茶やってた過去のことはどうやっても消すことは出来ず、いつまでも自分はそれを背負って生きていかないといけない。
それゆえに前へ足を踏み出すことをためらう龍ちゃんの気持ちも、また、その龍の傍にいてあげたいと思う明ちゃんの気持も、互いにためらいながらも手を伸ばそうとしているようなやりとりもよかったです。
毎日晴天!
2003/01/13 13:47
これがきっかけです
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏月更夜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読み終えたときの第一声は
「…BLだったの…?」
でした。
本当に驚いたのを覚えています。
でも、嫌悪感とかは全く無くて、逆にいい話だったなと、読んだ後の満足感がありました。
登場人物が結構多いと、ごちゃごちゃになりがちですが、この話の登場人物は一人一人に個性があって、スムーズに読む事が出来ます。
ちょっと複雑な関係の主人公二人とその家族たち。
アットホームな感じが良く、温かく、面白く、ちょっと切ないお話だと私は思います。
これを読んでから、この続刊も読んでいます。
とても面白いですよ。はまってしまいました。
大河と秀、それに帯刀家のみなさんの今後が楽しみです。
さあ、今から担当替えです
2017/12/09 13:58
生み出す苦しみ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
作家・秀がグリグリえぐり込む作風だったのは本当に意外だった。
突然の担当替えは大河は秀の中の刃を研ぐよりも恋人として家族として秀を包み込む形になった今は仕方がない事かもしれない。
真弓が野球部のマネージャーとして自分の場所を見つけたように久賀と児山さんに会って明らかに秀の世界は広がった。
大河は大切な存在を狭い場所に閉じ込めずに違う世界へと背中を押してやる愛し方をできる人間だと感じた。
今巻の秀と久賀のやり取りはお互いの内側を削る創作の苦しみそのものだった。
苦しみの果てに生まれた作品はきっと素晴らしい一冊だったと思う。読めないのが悔しいくらい。
次は大河と児山さんたちの創作風景が読みたい。