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誰も教えてくれなかった「死」の哲学入門
著者 内藤理恵子
超高齢化が急速に進むわが国では、「終活」の名のもとに、多くの人が死への準備をしているように見えます。しかし、人間は死を“予行演習”することはできません。ソクラテスが「哲学とは死のレッスンである」と述べたように、哲学こそが最強の「終活」なのかもしれません。
本書では「哲学者」の枠にとらわれず、釈迦、ソクラテス、プラトン、キリスト、空海、源信から、キルケゴール、ニーチェ、フッサール、ハイデガー、ヴィトゲンシュタイン、サルトル、セーガン、手塚治虫まで、「死」について考え抜いた偉人たちを取り上げ、そんな先哲たちの死生観と、彼ら自身が一人の人間として「死」にどう立ち向かったかをたどります。また、先哲たちの著作だけでなく、アニメ、ゲーム、映画、ドラマなども引き合いに出し、現代の死とさまざまなブームにも目を配っています。
難解な哲学書、聖書、仏典などをわかりやすく読み解き、死をキーワードに、哲学とキリスト教、仏教などの本丸に乗り込みます。
著者・内藤理恵子氏は、葬送文化のフィールドワーク、ペットの葬儀などの研究にも携わり、さまざまなメディアに登場する気鋭の哲学者・宗教学者。また、似顔絵師として生計を立てていたという異色のキャリアを持ち、その腕は本書でも活かされています。
誰でも一度だけ経験する「死」。重くなりがちなテーマですが、どこか笑える哲人たちの生きざまも軽妙に描かれ、読んで楽しい哲学入門です。
誰も教えてくれなかった「死」の哲学入門
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誰も教えてくれなかった「死」の哲学入門
2019/11/08 07:58
わかりやすいです
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゴン太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
イラストで解説されていて凄くわかりやすい。
わくわくしながら読める。
「死」がテーマなのに楽しく読めました。
というよりは、むしろ「死」を切り口にした
独自の哲学入門書という感じでした。
誰も教えてくれなかった「死」の哲学入門
2020/07/19 17:50
わかりやすい
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:リョウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんな本を求めていました!
さまざまな思想家やら哲学者やら、先人の死にまつわる哲学を紹介しています。
図解や対比、また映画やアニメを題材に哲学を説明している箇所もあり、わかりやすいです。