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6件
猫の地球儀
スカイウォーカーであるというだけで宣教部隊に殺される時代。三十六番目のスカイウォーカー朧が残したロボットと彼の人生が詰まった瓶を拾ったのは、朧の予言通り、三十七番目のスカイウォーカー幽でその幽は一匹のちっぽけな猫だった。史上最強の多爾袞・班は過去の四年に渡りスパイラルダイバーの頂点に君臨し続け、班に挑戦することはすなわち、死であるといわれたその班に勝利したのは二千五百三十三番のスパイラルダイバー焔でその焔は一匹のやせた白猫だった。そんな幽と焔が出会ったとき物語は始まる。
猫の地球儀 その2 幽の章
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猫の地球儀 その1 焰の章
2004/05/17 15:22
登場するロボットや猫に愛着を感じる
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Dandy - この投稿者のレビュー一覧を見る
私はあまり作者にこだわらずに本を読みますが、
この本を読み終わったときにこの著者のすごさが伝わってきました。
表紙を見て分かる通り、非常に愛らしさが伝わってきます。
が、内容は表紙とは違いコミカルな感じではなく、
非常にパンチ力のある重い内容となっております。
2匹の天才猫、黒猫の「幽」(かすか)と白猫の「焔」(ほむら)。
そして、焔が大好きな「楽」(かぐら)。
挿絵はほとんどないけれど読めばその情景が浮かんでくる
著者入魂の作品です!
2024/11/02 20:57
秋山瑞人名義でのちゃんとした最初のオリジナル単著
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:minarai.wizard - この投稿者のレビュー一覧を見る
ディストピア世界でのあれこれであることは端々で示唆されているが、そこに人間を出さないという割り切り。主要登場人物……もとい登場猫たちは誰もが卓越した能力を持っていながら、あまりに致命的な欠けも持っているところが本当に魅力的。
著者本人が語るところだが、「ピーター・アーツvsガリレオ・ガリレイ」という説明は本当に端的に説明されている。そんな戦いがあったとして何で勝敗が決まるん? そもそもマッチメイクちゃんとされんの? そら殴って終わりならガリレオさん瞬殺でしょうけど、そうではない盤外の駆け引きがあるからこそ、致命的にすれ違った二人の目的の達成のための、取るべき方法のすれ違いにつながる。そして単に目的合理性だけで動いているのではなくキャラクターにある欠損もまた状況を大きく動かしていく。本当に完成されていると思う。
あと楽(かぐら)はかわいい。
2018/11/09 13:39
昔から大好きなラノベ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと愛読しております。もう手に入らないものと思っていたものが読めるのには感謝の一言。
痛ましすぎる経験や記憶を経てそれぞれが悟ること。自分が相手になにをみているのかということ。途中起こることは悲惨ということばに尽きるけれど、その後幽が焔の言葉を受けて取った行動、そしてさらにそれを受けた焔の気持ちに、「そうなんだろうなぁ」と、文字や短文では語りきれない物語の結果が見えると思う。ライトノベルでは唯一の、ずっと好きであろう作品。