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キノの旅
著者 著者:時雨沢 恵一 , イラスト:黒星 紅白
「キノはどうして旅を続けているの?」 「ボクはね、たまに自分がどうしようもない、愚かで矮小な奴ではないか? ものすごく汚い人間ではないか? なぜだかよく分からないけど、そう感じる時があるんだ……でもそんな時は必ず、それ以外のもの、例えば世界とか、他の人間の生き方とかが、全て美しく、素敵なものの様に感じるんだ。とても、愛しく思えるんだよ……。ボクは、それらをもっともっと知りたくて、そのために旅をしている様な気がする」 ―――短編連作の形で綴られる人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。今までにない新感覚ノベルが登場!
キノの旅XXIII the Beautiful World
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キノの旅 the Beautiful World 14
2010/11/03 10:48
十周年おめでとうございます
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ロールパン菜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
キノの旅、祝十年の十四巻目。
そろそろネタがつきてくるんじゃないかと失礼な心配をしてしまうものの、キノとエルメスは相変わらず、ユニークだったり異常だったりする国をマイペースに訪れ続けている。
人は様々な文化や価値観を持つ国に旅行に行く時、少なからずその後の思いと行動に影響が及ぶことがあるだろう。琴線に強く触れるものがあれば自分の人生だって大きく左右することになるかもしれない。
そしてそれはプラスになることもあれば、過ちに繋がることもある。
とはいえ、キノに限って、自分の信念や信条、価値観が揺らぐことは絶対にない。
それは『寄生虫の国』でのこと、村人のとある勧めに対して、「ボクは、望みません」とはっきり答えた点からも分かる。確かにほとんどの人は拒否するような勧めだ。だが、明日自分の命がどうなるか分からないという切羽詰った状況であれば、藁にもすがる思いで受け入れるような勧めでもある。
仮にキノがそういう立場だったらと考えたとき、それでもやはりキノの答えが変わることは無いのだろう。
キノはどんな国へ訪れようとも、その国の文化や価値観に理解を示しつつ、それに影響されることなく、エルメスと共に坦々と旅を続ける。
そんな彼女の姿にいつも安心を覚えてしまう私は、今回はどんな国々を訪れるのだろうと、毎度新刊を手にとってしまうのだ。
最後に、
カバー裏のカルタは作者のあとがきに対する愛情がこれでもかと伝わってきた。肝心のあとがきは二段組になっている。あとがきにこれ程執着する作家もそうそういないだろう。このままだとあとがきだけで本を出版してしまいかねない勢いだ……。
2024/12/26 22:35
褪せない名作
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねむい - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学生のころ、キノの旅シリーズを齧り付くように読んでいました。大人になった今、まとめ買いしてまた読んでいます。ライトノベルで読みやすくありながら、人間の深い部分を表現するシーンが多く大好きです。私の青春時代からの名作シリーズだと思っています。
キノの旅 the Beautiful World 1
2022/06/30 21:37
読みやすい
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひのえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1話1話が、短いのでスラスラ読めます。キノが強くてびっくりしました。こどもだったキノがどうやって一人旅ができるまでになったのかが、気になりますね!