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言葉の園のお菓子番 新着
著者 ほしおさなえ
二十六歳で職を失い、亡き祖母の縁で連句会・ひとつばたごに通いはじめた一葉。書店員の経験を生かし、自分にできること、自分にしかできないことを探しながら手探りで働き始めるなか、連句メンバーから意外な仕事の打診を受け……。
ひとりひとりの心を映した言葉と言葉が響き合い、連なり変化していく連句のように、人と人が、想いと想いが、仕事と仕事が繋がり、その先の道へと光を放つーー。
別れと出会い、悲しみと喜びが静かに心を満たし、前を向く勇気をもらえる感動の人気シリーズ、待望の第二弾!
言葉の園のお菓子番 見えない花
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2021/10/18 08:53
なんでだろう
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みぽこぽこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
激しい悲しみやつらさ、飛び上がる喜びなど何も起こらないのに、途中少し涙が出て困りました。
亡き祖母の思い出や、丁寧な暮らし、心地よい言葉、触れながら新しい出会いに色んな事を吸収して。
連句というもので呼吸をして。
仕事はひと休み中だけど、なんて得るものの多い日々かと羨ましい限りです。
2021/12/06 17:04
上品で風流な時間
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:如月 弥生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
連句は俳句と同じで制限された文字数、季語を必ず入れるという規則はもとより、同じ題材を使わないとか、前の句からの関連性の近さ遠さの律動にこだわるとか、他にも様々な式目がありました。そんな縛りの中で多人数で一つの世界を作り、森羅万象を描くという表現方法らしいです。溢れんばかりの教養と語彙と想像・創造力がかなり必要そうですね。とてつもなく難しそうですが、登場人物たちはお弁当、お菓子を楽しみながら日々の生活を表現しているに過ぎません。でも上品で風流な時間です。
「見える花見えない花を浴びてをり」
一葉が詠んだ連句の中の一句です。彼女は祖母が口にしていた句を思い出し、それに触発されてこの句を詠みました。一葉からの説明は一切なしですが、この句はメンバーたちの過去の記憶を呼び起こし、絶賛されることになります。この句の背景を敏感に感じ取ったんですね。亡きメンバーを偲んだ良いシーンでした。
2021/05/09 17:37
草餅最高
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポップと連句を巻くという未知の世界で、ものを作っているときはみんな遠いところにつながっていると思えてくる。実在の和菓子屋さんに是非とも行きたくなる。