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紙の本パサージュ論 1
2021/04/05 11:17
ドイツの思想家ヴァルター・ベンヤミンの思想が詰まった傑作です!
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、19世紀から20世紀に活躍したドイツの文芸批評家、哲学者、思想家、翻訳家、社会批評家でもあったヴァルター・ベンヤミン氏の作品です。同氏は、第二次世界大戦中、ナチスの追っ手から逃亡中ピレネーの山中で服毒自殺を遂げたとされてきましたが、近年暗殺説も現れ、いまだ真相は不明です。ハンナ・アーレントは、彼を「homme de lettres(オム・ド・レットル/文の人)」と呼んだと言われています。そのような同氏による代表作である同書は、パリにナチスが迫る間際まで書き綴られた膨大なメモ群がバタイユらに託され、かろうじて生き残ったものなのです。19世紀パリに現れたパサージュをはじめとする物質文化に目を凝らし、人間の欲望や夢、ユートピアへの可能性を考察したベンヤミンの畢生の労作と言えるのではないでしょうか。
紙の本パサージュ論 3
2021/05/04 11:49
ドイツの思想家ヴァルター・ベンヤミン氏の代表作です。
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、第二次世界大戦前に活躍したドイツの文芸批評家、哲学者、思想家、翻訳家、社会批評家であり、『モスクワの冬』、『ドイツの人びと』、『子どものための文化史』、『来たるべき哲学のプログラム』、『陶酔論』などの著作で知られるヴァルター・ベンヤミン氏の代表作です。同書は、夢と覚醒の弁証法的転換に、筆者は都市の現象を捉え、根源の歴史に至る可能性を見出します。集団的意識・想起から歴史を再考したり、都市を歩く遊歩者の視線をつづったり、認識方法についてのマニフェストなど、思想的方法論や都市に関する断章が収録されています。岩波文庫からは全3巻シリーズで刊行されています。
紙の本パサージュ論 2
2021/04/04 15:35
ヴァルター・ベンヤミン氏の歴史哲学論の一冊です!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、19世紀から20世紀にかけて活躍されたドイツの文芸批評家、哲学者、思想家、翻訳家、社会批評家のヴァルター・ベンヤミン氏の作品です。岩波文庫からは3巻シリーズで刊行されているうちの一冊で、同巻は第2巻目です。同書は、遊歩、アレゴリー、メランコリー等、資本主義をめぐる筆者の歴史哲学は、ボードレールの「現代性」の探究に出会うと言われています。筆者の『パサージュ論』の中でも最大の断章項目「ボードレール」のほか、「蒐集家」や「室内、痕跡」が収録されています。