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2件
コルトレーン ジャズの殉教者
著者 藤岡靖洋著
ジョン・コルトレーン(1926-67).そのサックスから迸る音は,ジャズという音楽を根本から変えた.本書は,世界的に知られる研究家が著す,決定版評伝である.発掘資料,貴重写真,関係者へのインタビュー記録などを駆使し,ジャズの可能性を極限まで追求しつづけ,ついにはジャズに殉じて逝った男の全人生を描く.
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コルトレーン ジャズの殉教者
2012/02/26 14:55
コンパクトにまとめられたコルトレーンの伝記
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かねたん - この投稿者のレビュー一覧を見る
オビには、「ジャズの可能性を極限まで追求した男の全生涯を描く」とある。
その言葉どおりだと思う。
また、カバーに印刷された紹介には、「本書は、コルトレーンをよく聴く人はもちろん、これから聴き始める人にも格好の決定版評伝である。」とある。これらの言葉にも偽りはないと思う。
全体を見れば、新書という比較的コンパクトなサイズにまとめられたコルトレーンの伝記である。
100点満点ではないが、まあ推薦できる本だと思う。
ただし、2か所ほど気になった記述があった。
まずは、87ページの5行目。
「ひとつのサックスから同時に複数の音を出す方法、いわゆる倍音を響かせるハーモニックス奏法や」
同時に複数の音を出す奏法は「重音」である。
また、「ハーモニックス奏法」は、高次の倍音を響かせる方法で、基本的な音域よりも高い音を出すことができるのと音色の変化が特徴である。
次が106ページの5行目。
「ソプラノサックスは、テナーサックスと同じE♭キーであるため」
ソプラノサックスもテナーサックスもB♭キーである。
前の方にアルトサックスがE♭キーであるという記述があったので、単純なミスとも考えられるが、ミスだとすれば、ちょっと恥ずかしい。
ミスでないとすれば、根本的な知識不足である。
音楽の専門家でないということを考えても、ちょっとオソマツかもしれない。
2021/05/31 15:03
稀代のサックス奏者
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
経験な祈りを貫き通した、聖者としての生きざまが伝わってきます。コルトレーンの死後、フリージャズは失われた文明となったのかもしれません。