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現象学
著者 木田元
現象学は今日、哲学のみならず、人文・社会科学に広く影響を及ぼし、一つの大きな潮流をかたちづくっている。本書は、現象学をフッサール、ハイデガー、サルトル、メルロ=ポンティといった哲学者の思想の展開のうちに生きた知的運動として位置づけ、「われわれにとって現象学はいかなる意味をもつか」を明らかにする。
現象学
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現象学
2015/10/29 01:41
現象学入門の必読書
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えんぜる - この投稿者のレビュー一覧を見る
現象学における他の入門本よりは比較的に難しい表現の多い内容ではあるものの、非常に精細な検証によってフッサール現象学からハイデッガー、サルトル、メルロ=ポンティの現象学を概説している。
全体の半分をメルロ=ポンティの現象学について取り上げており、著者が重要視している思想であることが如実に感じられる。その検証では身体論への展開を論理立てて説明していて分かりやすい。思想だけでなく社会背景や生い立ちなども含めながら説明していて理解しやすい内容である