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都市のくらしと野生動物の未来
著者 高槻成紀(著)
タヌキはまぬけ,カラスは不気味,オオカミは邪悪? 正しい知識ではなく,イメージで動物を判断していませんか? 自然から離れてくらす人が増え,動物の本当の姿や生き物同士のつながりを知る機会が失われています.動物たちと向き合うためには何が必要か? 自らの体験や科学的知見を通して語るベテラン生態学者からのメッセージ.
都市のくらしと野生動物の未来
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都市のくらしと野生動物の未来
2023/09/17 14:29
話の起承転結がしっかりした1冊です。
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
生物学者の著者によって著され、今の日本の便利な都市生活への疑問、そして生物への固定観念への忠告について説かれた1冊です。
当書の最大の特長は、この1冊内での話の起承転結がしっかりしており、著者の主張が読者の心に響くように出来上がっている点です。まずは著者ご自身の生物研究の様子を著し、そして著者の子供時代を振り返り、そこから結論への話の導き方が秀逸です。新書1冊を刊行するには、こういう文章力が必要と思い知らされる内容です。紙幅は薄いですが、じっくり読むと短時間では読み切れません。それほど、読者を惹き付ける文章です。
また、生物学者を志す方々にも参考になる内容です。