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家康の誤算
著者 磯田道史(著)
二百六十五年の平和――その体制を徳川家康がつくり上げることができたのは、波瀾万丈の人生と、天下人織田信長・豊臣秀吉の「失敗」より得た学びがあったからだった・・・・・・。しかし盤石と思われたその体制は、彼の後継者たちによって徐々に崩され、幕末、ついに崩壊する。なぜ、徳川政権は消えてしまったのか? 薩長による明治維新は最後のトドメにすぎない。家康の想定を超えて「誤算」が生じ、徳川政権が滅んでしまったウラ事情をわかりやすく解説! そして、家康が「日本のつくり」に与えた影響とは――。 ●第一章 家康はなぜ、幕藩体制を創ることができたのか ●第二章 江戸時代、誰が「神君の仕組み」を崩したのか ●第三章 幕末、「神君の仕組み」はかくして崩壊した ●第四章 「神君の仕組み」を破壊した人々が創った近代日本とは ●第五章 家康から考える「日本人というもの」
家康の誤算
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家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊
2023/11/30 22:06
磯田ファン
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にゃんぱり - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は磯田ファンです。
理由は歴史好きであることをはばからないこと。
歴史をわかりやすく伝えること。
例えば、テレビ、書籍。
東日本大震災後、災害の歴史を研究し、今後の防災に活かそうとしていること。
この本では、最後の5章の「歴史を考えるうえで「未来の子どもの幸せ」に価値を置く観点が大事」とされているところに簡明を受けました。
家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊
2023/11/30 15:24
家康の誤算は、現代日本の誤算か
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
徳川家康が礎を築いた江戸幕府と幕藩体制は、何を日本に植え付け、その崩壊は、どこから生じていったのかを説いた書。家康は自分の政権を長期安定政権とするために、どのような仕組みを作ったか。徳川政権を永続させるために作った仕組みが、どのように骨抜きにされていったか。薩長新政府に壊され徳川政権が、我々に何を残したか。日本人は、家康の作った徳川社会の影響を強く受けているのだと思う。忠義は身分的に上の方向、親孝行は世代的に上の方向と、現状ですでに権力を持っている支配者に奉仕しろという体制が、徳川社会の一面だった。それが忖度につながり、現代社会に蔓延する。時代は変化し続けるだから、精神面も変化が必要。自らの事故哲学の軸を持ち、必要に応じて変える姿勢が大切。
家康の誤算 「神君の仕組み」の創造と崩壊
2024/02/03 15:05
そろそろ飽きてきました
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tad - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんかデジャブ感ありありの読後感です、正直。実際あちこちに著者の前著までの引用がちりばめられておりそりゃデジャブになるわなぁみたいな。これが磯田氏初めての著作ならそれなりに面白いと思います。家康の徳川幕府の仕組みについて触れられていて、それが如何にして後世の人がないがしろにしていったのか。この視点でいくと、薩長を中心とした倒幕はテロ行為ですよね。確かに明治維新なくしてあの後どうなったのかというのはありますけど。