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食料危機
著者 井出留美
ノーベル平和賞を受賞した国連世界食糧計画によると、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、極度の食料不安を抱える人は2億7000万人に上ると推計されている。この深刻な食料危機はなぜ発生しているのか。食品ロスの専門家が膨大な情報を分析して解説し、さらに日本の食料危機の歴史や、食品ロスを防ぐための方法、昆虫食や培養肉に関する取り組みも語る。 [専門家、識者へのインタビュー](所属はインタビュー当時)「アフリカの食料事情」白鳥佐紀子氏(国際農林水産業研究センター主任研究員)/「パンデミック前後の世界の食料危機の状況」ンブリ・チャールズ・ボリコ氏(FAO[国連食糧農業機関]駐日連絡事務所長)/「サバクトビバッタの大発生による被害」前野ウルド浩太郎氏(国際農林水産業研究センター研究員、『バッタを倒しにアフリカへ』著者)/「ミツバチの減少」エクベリ聡子氏、ペオ・エクベリ氏(株式会社ワンプラネット・カフェ)
食料危機
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食料危機 パンデミック、バッタ、食品ロス
2021/01/24 10:41
辛辣ですが、ためになる内容
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
食料危機について、基本からしっかり学べる1冊です。
特に、日本人が大量の食品ロスを産出している実態を示し、それを徹底的に批判している文章が印象的です。
日本人の食料意識について、著者の見解は辛辣ですが、言っていることはごもっともで、ためになります。さながら、厳しい学校の先生の緊張のある授業を聴いているような内容です。
巻末に、「私たちができる100のこと」が箇条書きで示されています。食品ロスや二酸化炭素排出を防ぐためには、普段から何に気を付けて生活すればいいのか、という項目を著者独自の観点で100挙げています。文章はいたって読みやすいです。