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「食」が動かした人類250万年史
著者 新谷隆史(著)
食による脳や身体の成長が、人類の進化にどうかかわってきたのか、また「食」の革命が人類と世界をどう変えたかを明らかにする。 ●約400万年~約200万年前 アウストラロピテクス 脳容積は現生人類の35% ●約240万年~約140万年前 ホモ・ハビルス 狩りをして肉を食す。脳が劇的進化 ●約150万年 アフリカに出現 ホモ・エレクトス 石器の使用などを始める 食への欲求を司るブロードマン10野が発達した集団が自然淘汰の戦いに打ち勝つ 脳内のブロードマン10野が発達したヒトは、あらゆる動物のなかで、もっとも食べ物を美味しく食べられるように進化してきた。そして雑草、酵母を栽培化して、イネ、ムギ、パン、酒をつくり出してきた。作物の不作による西ローマ帝国の滅亡から大航海時代を支えた保存食、じゃがいも飢饉らによるバイデン政権の誕生など、食が動かした人類史を明らかにする。 ●人類の脳は肉食で大きくなった ●ヒトは雑草を進化させて食料を生み出した ●塩が古代文明を支えた ●古代ローマ人が愛した調味料ガルム ●イスラムが生み出した蒸留酒の世界 ●最初は危険と思われたトマト ●食の工業化が人口爆発を引き起こした
「食」が動かした人類250万年史
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2024/03/16 18:03
タイトル通りの食物の歴史を扱った本
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:忍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は食物の歴史に関するウンチクを並べた本かと思っていたのですが、後半の近代・現代あたりからは食の工業化・産業化の話になって、最新の状況に繋がっていき、食というのは常に古くて新しい問題なのだと気づいた。特にハーバー・ボッシュ法によって空気中の窒素を安価に肥料化する方法が確立されたことが、人口の大幅な増加に寄与しており、それがノーベル賞受賞につながっているというのに驚いた。教科書の歴史では、為政者から見た歴史が中心になっているが、そういう視点では語られないことのほうが、人類の歴史にとっては重要なのではないかと感じた。
「食」が動かした人類250万年史
2023/12/09 15:08
さながら雑学書のような内容・表紙カバーがスマートです。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「食」をテーマに人類の歴史を著した1冊です。
読み終えましたが、さながら食の雑学知識を集めた書物のような文章でした。個人的には難しくなく、楽しめる内容でした。
そして、当書で特筆すべきは、表紙カバーがスマートなつくりでカッコいいことです。マンモスの画像写真が貼られていて、さながら講談社ブルーバックスのような体裁です。