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2件
ぼくのねこ ポー
放課後クラブが終わった学校からの帰り道。白い家の近くでねこを見つけた。つれて帰りたいなと思ったけれど、お母さんは「だめ」っていうかもしれない。そのとき、ぽつっとぼくの首に雨があたった。雨がふりだしたら、ねこがびしょぬれになってしまうと思って、家につれて帰った。お母さんは「すてねこなら飼ってもいいけど」といって、ねこに心当たりがないか白い家の近くにたずねにいった。でも、誰もねこのことは知らなかった。ぼくは、ねこに「ポー」という名前をつけた。ぼくのクラスに森あつしくんという子が転校してきた。森くんと仲良くなって話していると、「家族は両親と妹と、それからねこ」といった。そして森くんは、「だけど、ねこがね、いなくなっちゃったんだよ」とつらそうな顔をした。ぼくはなんだかむねが急にドキドキしはじめた。「しんぱいだね」といったけど、どんなねこ? とは聞かなかった。どんなねこか、知りたくなかった・・・・・・。少年の心の機微を丁寧な筆致で描いた幼年童話です。
ぼくのねこ ポー
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2024/09/29 21:53
『ぼくのねこ ポー』
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
放課後クラブからの かえり道、
白い 家の 近くに しましまもようの ねこが いた。
「ぼくんちの ねこに なってよ」
ねこを だきとって 家に つれて かえり、
ぼくは おかあさんに いった。
「うちで、かおうよ。おねがい」
・
・
・
「ポー」と名づけて飼いはじめたねこ
よその家で飼われているねこじゃないといいと思ったけれど……
《ぼくが ひろったのは、すてねこなのかな?》──帯のコピー
うそをついた少年のうしろめたい思いをのこしたままのエンディング
松成真理子の描く茶トラのねこのなにもかもわかっていると言いたそうな表情がたまらない
《少年の心の機微を丁寧な筆致で描いた幼年童話です。》──出版社サイトより
わかち書き、漢字は1・2年生レベルで総ルビ
低学年から楽しめる「とっておきのどうわ」レーベルから、2024年3月刊
ちなみに、会話文のカギは“。」”で閉じていない
2024/07/13 09:38
誰のための幸せ?
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の気持ちを優先するのか、それとも、猫や友人の気持ちを考えて自分の気持ちを抑えるのか。幸せについて考えさせられる逸品です。どこか、宮沢賢治を連想させる児童書でした。