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鯖猫長屋ふしぎ草紙 新着
著者 田牧大和(著)
長屋で一番えらいのは猫!? だとすると、長屋で起こる奇怪な事件を解決するのは、いったい・・・・・・。江戸の根津宮永町にある「鯖猫長屋」は、鯖縞模様の三毛猫が一番いばっている長屋なので、そう呼ばれている。サバという名の、長屋を“仕切る”不思議な美猫(いろおとこ)は、炊きたての白飯しか食べない超わがままもの。そんな長屋に、わけありの美女や怪しげな浪人者が越してくる。次々に起こる不可解な事件に、途方に暮れる長屋の面々。そこに「成田屋」の異名をとるイケメン同心も登場。サバの飼い主である猫専門の売れない画描き・拾楽が、事件を解決しようとするのだが――。解説の時代劇評論家・ペリー荻野氏も、続編とドラマ化を切望! 心がほっこりあたたまる、大江戸謎解き人情ばなし。丹地陽子さんがカバーに描いたサバの凛々しい姿に、一目ぼれすること間違いなしの、猫小説です!
鯖猫長屋ふしぎ草紙
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紙の本鯖猫長屋ふしぎ草紙 2
2023/08/30 21:55
振り返れば猫がいた
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pinpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る
前巻が面白かったので、シリーズ2巻目の本作に足を踏み入れることにした。
よくある江戸の裏長屋の店子たちの人情もの、という側面もあるが、本シリーズの醍醐味は、主人公である猫描き拾楽の隠された秘密と、そのことが様々な異質な人間たちを長屋に引き寄せ、事件が起こるという設定だ。
さて本作では、またも正体不明の人物の独り語りが舞台の幕開けを告げる。
この独り語りが独特な味わいをこのシリーズに与えつつ、舞台の袖でつぶやく狂言回しのような役割も果たしていることから、江戸庶民の最大の娯楽であった芝居小屋の雰囲気を濃厚に放っている。
独り語りが終わると同時に舞台は一瞬暗くなり、そしてぱっと鯖猫長屋が現れる・・・という印象を読者に与えるのが舞台的な味わいがある。
本作の敵役は、またも拾楽の過去に関わりのある人物らしい。前作と同様、この影の人物は別の顔で表舞台にすでに登場しているようだ。この人物の正体を見極められるかどうかが、次々と起こる事件の解決の糸口になる。
そしてこのシリ-ズに輝きを添えるのがハシバミ色の瞳ですべてを見通す力を持つ鯖猫の「大将」ことサバである。肝心な場面になると首筋の毛を逆立てたり、瞳をきらめかせたり、「なーお」と合いの手をいれる。どれも実にいいタイミングでついつい顔が綻んでしまう。
実際猫というのは人間の目に見えないもの、耳に聞こえないものが感知できる能力があるのは猫好きな皆さんにはお馴染みのこと。
閉じた扉の向こうに神経を尖らせ、聞き耳を立てているときは絶対何かいるのだ。
「暗い廊下になんか何もいないよね~」と恐る恐る私たちが問いかけても、猫は真剣な顔でわずかな気配を探っている。
「何もいないと思いたいならそういうことにしとこう」なんて猫は腹の中で呟いている。
たとえそれがゴキブリのささやきであっても、猫にとっては重大事件なのだ。
紙の本鯖猫長屋ふしぎ草紙 1
2023/04/30 20:45
読んで正解!猫と愉快な仲間たち
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pinpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る
星の数ほどある時代小説シリーズのなかで、猫が準主役(もはや主役といってもいい)だという点に惹かれて手に取って見た本作。
かなりの面白さで、あっという間に読んでしまった。
なんといってもその語り口が軽妙で、寄席で長屋ものの落語でも聞いているように、知らず知らず作者の世界に引き込まれていた。さらに時代小説の彩りともいうべき季節の移り変わりも、長屋の行事とともにしっかりと描かれサバたちに花を添える。
いや、ドラマ化されていないのが不思議なくらいの面白さじゃないか。
サバ役はかなり大変だろうけど・・・。
しかしいつも思うのだが、貧乏と言えども、時代小説のなかの長屋の店子たちのなんとおせっかいであり、踏み込むべきでないところはしっかり引くという人との間合いの取り方のうまさだろう。押しと引きを見事に使い分ける彼らをいちど現代に連れてきてみたいと思うのは自分だけか?
紙の本鯖猫長屋ふしぎ草紙 6
2019/03/25 19:13
大将は大将!
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投稿者:かごめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
相変わらす、ネコ離れしてる大将があとがきまで書いてる活躍ぶり。
紙の本鯖猫長屋ふしぎ草紙 1
2019/03/06 20:48
猫ブーム
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たぬき - この投稿者のレビュー一覧を見る
猫と江戸の長屋。魅力的なキーワードの散りばめられた一冊。間に挟まるモノローグから大きな物語を垣間見つつ、長屋で起こる小さな事件を「猫の先生」が解決。サバの男ぶりと読み進めていくうちにもしかして「猫の先生」もイケメンかも?!と思わせる展開。住んでみたい長屋です。
紙の本鯖猫長屋ふしぎ草紙 2
2017/12/13 11:28
人情と猫の活躍に心が暖まる
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投稿者:チョコ74 - この投稿者のレビュー一覧を見る
田牧大和三ヶ森好きで、この鯖猫シリーズも愛読シテルノデ購入。下町の人々の人情に心がホッコリします。猫好きの方にもお薦め
紙の本鯖猫長屋ふしぎ草紙 3
2017/10/25 19:08
泣けます
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投稿者:かごめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一作目からこっち、サバの大将に惚れっぱなしです。既にお猫さんの域ではない。なのに、人情に厚く、気持ちよく泣けます。
紙の本鯖猫長屋ふしぎ草紙 1
2017/04/19 11:37
猫好きには一服の清涼剤
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sin - この投稿者のレビュー一覧を見る
副題のふしぎ草紙なる言葉から、妖怪とかが出てくる流行りの時代劇ライトノベルかと思いきや、案外しっかりと構成されたミステリ要素の人情時代劇でなかなかに読ませる内容でした。何かにつけて凡人を装っている主人公がお猫様を立てるのが微笑ましくて猫好きには一服の清涼剤だし、筋が読めるので直ぐわかってしまった意外な黒幕やその手下たちの暗躍が話に上手く絡んで最後まで目が離せません。それにしてもあんなに重大な秘密が敵役にもばれてしまってこのあと面倒なことになっていきはしまいかと気をもんでしまいます。
紙の本鯖猫長屋ふしぎ草紙 9
2021/02/20 15:48
今後に響きそう
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
謎の蘭方医の存在がとにかく不気味。今後に響きそうな感じがします。
後半登場した女 とにかく浅薄で迷惑でした。自分の利のためなら他の人がどうなろうと気にしない。
しっぺ返しを喰らったけど自分が悪いとは微塵も思ってないんだろうな。
読んでいてうんざりしました。
紙の本鯖猫長屋ふしぎ草紙 1
2020/07/22 17:13
猫と長屋の事件簿
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
白ご飯しか食べない、牡の三毛猫が可愛らしいです。飼い主の冴えない絵描きの意外な過去と、次々とやって来る訳ありな店子たちも人情味あふれています。
紙の本鯖猫長屋ふしぎ草紙 10
2023/02/17 13:33
さくらも大概(笑)
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
環境のせいか、サバの影響か。さくらも無邪気なだけじゃない不思議な猫になってきました。
猫の先生も大変だ!
新たな登場人物のお札書きさんと犬の天。
危ういバランスのコンビだけど、サバはけっこう気に入っているもよう。
そして裏の顔を持つ医師。
信用半分、疑い半分の食えないおひと。
続く厄介事を捨楽はどう捌いていくのかな?
紙の本鯖猫長屋ふしぎ草紙 1
2022/08/06 00:31
時代物
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
しかし、ミステリーの要素あり、人情モノの傾向もあり……。その上、鯖猫長屋には、なぜか、エラソウにしている猫がいてー。なかなか、面白い長屋ですね……。ここならば、住んで退屈無さそう
紙の本鯖猫長屋ふしぎ草紙 8
2021/01/01 17:59
間延び
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回はとても間延びして感じた。
短編を一冊き引き延ばしたかのよう。次回はもう少し内容の詰まった作品を読みたい。
紙の本鯖猫長屋ふしぎ草紙 7
2019/12/01 13:27
黒幕
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回の黒幕が小学生レベルのメンタリティなのがなんとも。
大切な人間に自分よりも楽しく過ごす仲間ができて寂しい。
どんなに子供っぽくても突き詰めてしまえば狂気なる。
よくある話なだけに怖い。
紙の本鯖猫長屋ふしぎ草紙 6
2019/09/10 15:15
半端じゃないか?
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
おたきとおっかあの件がとにかく中途半端な印象。その辺がすっきりとしない上に寺社奉行夫婦と姪関係も理不尽。
スカッとしないままだった。
紙の本鯖猫長屋ふしぎ草紙 5
2019/03/14 19:36
サバが目立たない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回はどうもサバの影が薄かったのが残念。
その分、犬のまるの存在感が大きかった。まると松吉のエピソードが一番印象に残った。
あざみが悪意を持って仕掛けた事柄が後々どう影響していくのか心配。