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レバレッジ・シンキング
著者 本田直之 (著)
「努力するのに成果が上がらない人」と「余裕を持ちながら大きな成果を上げる人」の違いはレバレッジの考え方にあった。必要なのは「労力」「時間」「知識」「人脈」の4分野への自己投資。スポーツ・経営・投資・脳科学の方法論をベースに自己啓発に応用した仕事術を紹介する。訓練不要で誰にでも実践できるノーリスクのシンプルな方法論。
※本書は、2007年7月に東洋経済新報社より刊行された『レバレッジ・シンキング』を電子書籍化したものです。
レバレッジ・シンキング
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レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術
2008/04/13 22:01
できる人の考え方
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
レバレッジを意識した「考え方」を身につけ、成果を出していくための本。その考え方とは労力、時間、知識、人脈の4分野に自己投資し、パーソナルキャピタル(自分資産)を構築し、レバレッジをかけて、少ない労力と時間で大きな成果を上げる、というもの。従来の考え方では「労力×時間」が1なら成果も1だったが、レバレッジ・シンキングをベースとした仕事のやり方で成果を∞(無限大)にできると謳う。
既出の「レバレッジ・リーディング」ではパーソナルキャピタルの「知識」の部分にレバレッジをかけるノウハウを書いていた。本書のタイトルのレバレッジ・シンキングはそれよりも上位の概念だという。本書では先の4分野のそれぞれにレバレッジをかけるノウハウについて4つの章を割いて述べている。労力、時間、知識、人脈の4つはいずれも互いに関連するもので、互いを補強するものと考えられる。それらにレバレッジを効かすと、仕事の効率が上がり、労力や時間に余裕ができ、余った労力、時間を再投資することで更にパーソナルキャピタルが増えていく。その繰り返しの結果、成果が無限大になるという論法だ。
本書に書かれていることはある程度経験を積んだビジネスパーソンなら普段やっていることばかりかも知れないが、それを後進に教える立場になったとしたら容易ではないだろう。本書のようにまとめられていれば、「これを読め」と言えば、部下と共通認識が生まれるだろう。教える労力も節約できる。
自分自身、時間の使い方が下手だと思う私は、第3章の「時間の固定費を削れ」というのが印象に残った。1日24時間から固定的な時間(固定費)を引いたのが自由時間(変動費)と捉える。それを自己投資に費やす、という。「自己投資の時間を天引き」にするという考え方も新鮮だ。
巻末には「レバレッジ・シンキング・チェックリスト」なるものが付いているのだが、本書で書かれている考え方が一覧できる。「今までの考え方」と対比されており「レバレッジ・シンキング」的な考え方との違いが分かるだろう。このチェックリストの使い方は、レバレッジ・シンキング的な考え方ができるまで常に持ち歩いて、眺め、頭に刷り込むのだそうだ。勿論、本書の内容をよく理解した上で眺めなければいけない。