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10件
食品の裏側
著者 安部司 (著)
今だから読みたい「食の安全」のバイブル――。廃棄寸前のクズ肉も30種類の添加物でミートボールに甦る。コーヒーフレッシュは水と油と添加物。元添加物トップセールスマンが明かす加工現場の舞台裏。知れば怖くて食べられない。
【主な内容】
序 章 「食品添加物の神様」と言われるまで/第1章 食品添加物が大量に使われている加工食品/第2章 食卓の調味料が「ニセモノ」にすりかわっている!?/第3章 私たちに見えない、知りようのない食品添加物がこんなにある/第4章 今日あなたが口にした食品添加物/第5章 食品添加物で子どもたちの舌が壊れていく!/第6章 未来をどう生きる
食品の裏側
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食品の裏側 1 みんな大好きな食品添加物
2006/03/28 10:54
日本社会のひとつの闇
34人中、29人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の政治状況というのは、たとえば米国とは似て非なる英国などと比較すると、朝鮮総連やらの強烈な影響で全く躍動感も国民を守る意思もない。そういった状況が、そのまま食品添加物天国と言う状況を生み出している。
最悪の合成油マーガリンが日々宣伝されて大手を振っている状況を見るに、マーガリンを禁止した国との落差を感じざるをえない。
本書は、食品添加物を最も知悉していると豪語する著者が、食品添加物天国である日本の姿をあぶりだしている。本書を読めば、我々は、日常ほとんど意識することなく食品添加物を摂取していることがよくわかる。
たとえば、20KGの豚肉から22KG以上のハムが出来る。それは、ハムを人工合成物で水増ししているからという。5パック100円とかのクズハムは、プリンハムというらしく、正に最悪の食品といえそうだ。本書にもあるが、なんかの番組で添加物特集をやっていて、あるハム工場のオヤジが出てきて「うちの工場で出来たハム絶対に買うなと妻に言っとりますわ・・」と言っていた。実際、日本のハム・ソーセージは最悪の製品であり、江塩だけで作る本物はわずかしか存在しない。
その他にも、ミートボールなどはそこらへんに飛び散ったクズ肉を寄せ集めて糊で固めたような粗悪品が多いという。これは、一時問題になった食品糊で固めた某ステーキ店のステーキと延長線上にあるのだろう。更には、よく言われることだが、明太子は添加物の塊であり、美味しんぼに言わせれば「最悪」の食品であり、日本文化の最も恥ずかしい部分であると。
「まあ、私は気をつけてるから、こういう話はパス」という方もいるだろう。甘い。本書には、普段気をつけているAさんとそうでないBさんでシュミレーションがなされている。
一部紹介すると、カップめんとコンビニ弁当のBさんとかまぼことか味噌汁、デパ地下の高級惣菜などを買ったAさん。結果はAさんのほうが酷いことも大いにあるという。ダシいり味噌汁などは弁当やに付いてくるインスタント味噌汁を飲み続けてるのと全く代わらないのである。しょうゆも買う時は本書を参考に裏面を見て欲しい。下らない安物を買って将来の医療費を高騰させることのないように自衛したいところだ。
とにかく、日本人は食品行政に無関心すぎる。私は男であり、買い物なんか1人では行ったこともないから偉そうな事をいえないが、タイムサービスでクズ製品に群がるのは、何とも悲しい。知って覚悟のうえならよい。しかし、プリンハムや発ガン物質である亜硝酸や発光剤の入ったインチキソーセージを買いながら、みのもんたに噛り付いている姿はまさに滑稽そのものである。
まったく、ハム会社とソーセージ会社はふざけている。ドイツのうまいソーセージを食ってみろと言いたいが、それを買う消費者も悪いのである。赤く輝いた着色料まみれのタラコじゃないと売れないと言うのだから消費者もどうかしている。とにかく、本書は、日常に潜む様々な落とし穴を極めて具体的に説明しており、現代日本の重篤な病魔に厳しいメスを入れる提言書と言えるだろう。
食品の裏側 1 みんな大好きな食品添加物
2020/08/27 19:09
読んでよかった
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mm - この投稿者のレビュー一覧を見る
何軒か書店を回ったけど手に入らなかったためネットで購入しましたが、わざわざ注文して読むだけありました。
全く押し付けがましくないので一つの選択肢として気楽に読めると思います(^^)
食品の裏側 1 みんな大好きな食品添加物
2021/03/14 11:23
食品添加物の良い面も悪い面も知ることができた良書
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マリリン - この投稿者のレビュー一覧を見る
○○は怖い、危険な○○、○○なら安心等片面だけ書かれている書物が多い中、添加物商社に勤務経験を持つ著者は、食品添加物とはどのようなものか、どのように使われ、身体に及ぼす影響等多岐にわたり書いている。ミネラルウオーターにも言及。特に第5・6章は興味深い。10年かけて子供に教える。食育はひと手間かかるが、味覚で本物と偽物の区別つく程度の手間は必要。食べたしたら止まらない美味しさは何故か。選択を読者に託しているのも良い。両面を知り選ぶことの大切さを痛感する。