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2件
経営戦略原論
著者 琴坂将広
有史以前からまだ見ぬ近未来まで――
経営戦略の系譜をたどり、実践と理論の叡智を再編する
経営戦略論は何を探究し、科学として、実務として、どのような発展と進化を遂げてきたのか。本書は、有史以前からAI時代まで、戦略論の議論を俯瞰する壮大なストーリーである。最初に、経営戦略の定義を多面的に議論したうえで、経営戦略の歴史を紐解く。さらに、経営戦略をめぐる学術的な議論を、その原点から最新の議論に至るまでを紹介する。個々を断片的に解説するのではなく、それらの議論の変遷、流れを詳細に記述する。そして、経営戦略の未来として、IoTやAI、ビックデータなどが彩る未来の世界が、今後の経営戦略のあり方に対してどのような意味合いを持ち、それらを経営戦略立案の実務にどう落とし込んでいくべきかを考える。
実学としての経営戦略は「最適な処方箋」を、社会科学としての経営戦略は「普遍的な法則性」をそれぞれめざしてきた。本書では、この2つの異なる方向性をそれぞれ概観することで、経営戦略を理解し、実践するために必要となる根源的な知見を幅広く提供する。この両者を1つの筋道に収めたことこそが、本書の挑戦である。
経営戦略原論
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経営戦略原論
2018/07/09 08:04
経営戦略を歴史的に見ながら再定義した書!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、経営戦略論を歴史的に俯瞰し、その中でそれが一体何を探求する学問であり、どのような発展を遂げてきたのかを明らかにしながら、経営戦略というものの再定義を試みる作品です。有史以前から現代のAI時代という壮大な歴史の中で、どのようなものが見えてくるのでしょうか。非常に興味深い一冊です。経営論に興味をお持ちの方々にはぜひ、読んで頂きたい作品です。
経営戦略原論
2022/11/29 07:23
新興企業に対しても重宝する
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Hoyobo - この投稿者のレビュー一覧を見る
一般的にこの書籍は戦略論についてアカデミアと実務の橋渡しをしようとしている点などが強調されている印象があるが、個人的に有難いのが新興企業に対するアプローチだ。独立した章(10章)としても議論されているが、それまでにも節目節目で言及されていて、隠された重要テーマなのではないかという気さえしてくる。他の経営テーマと同様に、新興企業に関する戦略論もなかなか本格的に扱われることは少ないのでそういった関心の方にも是非お勧めしたい。