- みんなの評価
1件
蓮舫VS小池百合子、どうしてこんなに差がついた? - 初の女性首相候補、ネット世論で別れた明暗 -
著者 新田哲史
2016年、蓮舫氏の代表就任で勢いづくはずだった民進党は、同氏の二重国籍問題発覚で代表選に波紋を起こし、政局シナリオに大きな影響を与えた。最初に提起したのは、新聞でもなく、週刊誌でもなく、言論サイト「アゴラ」。マスコミの腰が重い中、八幡和郎、池田信夫両氏ら専門家の分析力とネット民の調査力とのハイブリッドで蓮舫氏を追い詰め、ついに二重国籍を認めさせた。一方、この年の東京都知事選で、無党派層から300万票近い支持を集めた小池百合子氏の当選の影でも、ネットメディアを起点にした世論の影響を感じさせた。
もはや、政治家もマスコミも大企業も無視できなくなったネット世論の現場で、何が起きているのか? 蓮舫氏と小池氏の2人はなぜ明暗を分けたのか? マスメディアが主役だった時代と「世論ゲーム」はどう変わったのか? “取材側”と“インサイダー”の経験を持つ著者が、「ゲームチェンジ」の実態について、“既存メディア”と“ネットメディア”双方の視点から綴る。
【著者情報】
新田哲史(にった・てつじ)
アゴラ編集長/株式会社ソーシャルラボ代表取締役社長
1975年生まれ。読売新聞記者(運動部、社会部等)、PR会社を経て2013年独立。ビジネスから政治まで各種の広報PRプロジェクトに参画する。2015年秋、池田信夫氏主宰の言論サイト「アゴラ」の編集長に就任した。アゴラは、2016年の民進党代表選に際し、蓮舫氏の二重国籍問題をいち早く疑惑を追及して注目を集め、就任から1年で月間ページビュー数を300万から1000万に躍進させた。著書に、自らの独立体験を元にネット時代の若者のキャリア戦略・情報収集術を説いた「ネットで人生棒に振りかけた!」(アスペクト)がある。
蓮舫VS小池百合子、どうしてこんなに差がついた? - 初の女性首相候補、ネット世論で別れた明暗 -
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
蓮舫VS小池百合子、どうしてこんなに差がついた? 初の女性首相候補、ネット世論で分かれた明暗
2017/01/31 20:59
ネット世論
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジャーナリズムの世界におけるネットメディアの興隆を解説した本です。
前半は、二重国籍疑惑から逃げる蓮舫を追い込んでいく過程を、報道を尻込みする既存メディアを尻目に、ネットの力で暴いていきます。臨場感溢れるレポートで、一読の価値があります。
後半は、ネットメディアを駆使し都知事選に勝利した小池氏を中心に、鈴木知事まで遡り、歴代知事のメディアとの接し方を概観。今後のネットメディアの現状と課題を語っています。期待以上に面白い本でした。
それにしても蓮舫は、二重国籍疑惑から逃げようと、論点を女性差別や人種差別にすり替えようとしたり、二重国籍を認めたのは民進党サポーター等による投票が終わってからという、どこまでも姑息な蓮舫の姿が克明に描かれています。
結局、蓮舫が国籍選択をしたのは、なんと昨年11月とのことで、渋々台湾籍から離脱したことが分かりました。同時に民進党の脇の甘さが露呈してしまい、とても国政を担える政党ではないと再認識したのでした。