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妖しいご縁がありまして
「決して手を離してはいけないよ」 そう、言われていたのに――。
ある夏祭りの夜、祖母の言いつけを守らなかった八重子(やえこ)は、田舎町で過ごした数年間の記憶をなくしてしまう……。
時は過ぎ、祖母の死をきっかけに再び田舎町で暮らすこととなった八重子はそこに突然現れた男に失礼な言葉をかけられる。
「おまえ、面白いものをなくしているな」
二紫名(にしな)と名乗るこの男、どうやら八重子のなくした記憶について何か知っているようで──!?
記憶を取り戻すため、八重子は自らを神使の狐だと名乗る二紫名と祖母ととも過ごした田舎町を奔走する。
記憶が戻った時、八重子の心に残る感情は果たして──。
妖しいご縁がありまして お狐さまと記憶の欠片
06/02まで通常737円
税込 516 円 4ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
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2023/04/20 01:00
二紫名の過去
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
記憶に纏わる謎に迫る、能登を舞台にした穏やかでノスタルジックなあやかしファンタジー第3弾。
主人公の失った記憶を取り戻した1巻。町全体を巻き込み操作された記憶を取り戻した2巻。少しずつ能登に馴染んできた主人公と飄々とした白狐との恋模様や、町を操った「黒幕」に迫る緊張感あふれる3巻。
雰囲気だけで舞台を選ぶ作品がたまにあるけど、今回も「能登」を活かした幅広いご当地グルメ紹介や、日本遺産「キリコ祭り」などのイベントも絡め、完璧に創り上げられた世界への没入感が強みの作品。
1巻では大切な人を忘れてしまった側の八重子が、今度は大切な人に忘れられてしまう側になり、そのどちらの辛さも知る事でより一層深くなる思い遣りの心が丁寧に表現されている所が特に好きでした。
謎に包まれた二紫名を取り巻く壮絶な過去と、その都度出来うる限りの精一杯の選択の切なさ。今の二紫名を確立させた土台がしっかりと描かれていると感じた。
変わり者の商店街の人たち、あやかしたち、親友たちとの微笑ましい交流の輪も健在で、毎回更にデコレートされてゴージャスになっていて、続きも楽しみ。思わせ振りな白狐に一喜一憂する真っ直ぐな八重子を今後も見守っていきたいです。
2020/10/20 07:10
ノスタルジアファンタジー
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
能登を舞台にした穏やかでノスタルジックな妖ファンタジー。無気力な主人公が妖しいある男との出会いで失われた記憶を取り戻すべく、祖母の欠片が鏤められている町を巡る姿がとても印象的だった。祖母の暖かさが至る所に沁みていて感動的だった
紙の本妖しいご縁がありまして 2 わがまま神様とあの日の約束
2021/12/22 06:39
第2弾
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
幻想的な能登を舞台に記憶に纏わる不思議が再び――。盗られた大事な記憶を自ら取り戻した前作に続き、今作は町を巻き込んだ大規模な記憶のズレが生じ、視える力を持つ主人公がイケメン白狐と共に奮起するあやかし恋愛ファンタジー。独特な新キャラ登場など前作未読でも十分楽しめる内容で、恋愛色も強くトキメキ増量
2022/05/14 14:17
祖母との記憶
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:綿棒 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルに惹かれて手に取りました。人ならざるモノたちとの交流を重ねて,失くした幼少期の記憶を探す物語です。個性豊かな登場人物が出てきますが,各キャラクターの掘り下げが弱いような気がします。世界観や設定が気に入っていたぶん,少し物足りなく感じました。