- みんなの評価
5件
モンスターの肉を食っていたら王位に就いた件
ファルーン王国の第一王子であるマルスは、12歳ながら暗殺に怯える日々を過ごしていた。
食事には高確率で毒が仕込まれているため、城外の森でモンスターを狩り、その肉を食べて飢えをしのぐ日々。
そんなマルスの前にある夜、大剣を担いだ赤髪の美女が現れ告げる。
「おまえ、見込みがあるな。私の弟子になれ」。
たった一つの勘違いから、少年は(全く望んでないのに)最強の王へと成り上がる――。
投稿小説全ての書籍化が瞬く間に決まった驚異の新人、衝撃の2作同時デビュー!
モンスターの肉を食っていたら王位に就いた件 4
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
2025/04/17 16:05
好きな相手には何かあげたい、自分がマルスに与える愛が足りているかどうか分からないから、せめて「世界」くらいは与えたい…という正妃フラウの愛の形に個人的には涙…な勘違い忖度系幻想世界喜劇活劇譚第3巻。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:♂猫Junn-Junn - この投稿者のレビュー一覧を見る
今巻第3巻プロローグは、師匠であり第三妃のカサンドラの出産直前と出産後の、
豪快?常識外れ?な行動光景とソレに困惑する主人公マルス…そして生まれてきた娘ヒルダ
…な、読者的には笑える光景から物語開幕。
モンスターの不味い生肉しか食べさせて貰えず、
何とか隠れて、モンスターじゃない普通の美味しい肉料理を食べに行きたい…と日々願っているマルスは、
焼肉を食べにバルカンへ手懐けたワイバーンに乗って遠出するが…
現地に着いてから気付く、愉快なサザエさん状態…からの、想定外な若者達との遭遇…
なマルスにとっては残念な1日お出かけ顛末。
…でも、ソレも読み進めて行くと、今巻でのこの先の展開に向けての伏線というか何というか、
その結末を示唆または想起させる布石みたいな場面描写なんだな、と分かる感じ。
今巻の展開での一番のキーパーソン的キャラは、
表紙絵にもなってる…清楚な外見とは異なり内面は妄執的な野心家の聖女候補「マリア」で、
登場後ほとんど直ぐに、その本性が読者には露わにされて…そのキャラを、
今巻最後の部分まで変わらず貫いていて、今巻の笑い要素の一番の核となるキャラ…
立ち位置的には、5番目のヒロインキャラって事になるんだろうけど、
今までのヒロインキャラよりも、腹黒系野心を目一杯抱いていて、全ての行動が、
その野心実現の為…で、主人公マルスに対する行動や言動も、
その為に利用価値ある相手だから籠絡したい、的な…そういう部分が際立っている…
つまりは、キャラが立ってて、キャラ造形が成功しているな、と。
で、今巻の展開も、第1巻第2巻同様に、
マルス本人は、そんな世界征服も世界統一も考えていないけれど、周囲の人間、信奉者等が、
その言動を、いいように勝手に解釈し、忖度して自主的に行動した結果…
その結果だけを見た第三者的にはマルスが「深謀遠慮を誇る王」に見える…みたいな類の喜劇展開、
が今作品の軸になっているけれど、
でも、今巻最後のエピローグ部分の、更にその最後の部分では、
正妃フラウの愛の形…が描写されていて、個人的には、ソコがちょっと共感というか、
ジーンと来て、うるうるっと泣きそうになって…。
その、今巻は仮に、
エピローグでのマリアと、悪い予感を感じているマルスって部分までで締め括っていても、
第1巻第2巻と同様の面白さと満足度、という印象になっていたと思う、
でも、一番最後の、
周囲が勝手に勘違いし忖度し…みたいな中で、唯一、マルスの本心を理解している正妃フラウの、
全てを分かった上で、そうしている…という感涙描写で締め括る事で、
第1巻より第2巻、その第2巻よりもこの第3巻の方がより面白く仕上がっている…という印象で読み終われた、
個人的には、読み終えた時にそう思いました。
引続き、第4巻も読み進めるのが楽しみです。
2025/04/16 18:41
今巻第2巻は、第1巻よりも登場する女性キャラの数が増え、王妃も1人だけから4人に増え、成り行きで勢力も拡大…本人にその気はなくとも、世界を獲る運命の流れが出来つつある主人公マルスの物語第2巻。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:♂猫Junn-Junn - この投稿者のレビュー一覧を見る
今巻第2巻も面白くて、読み始めたら、そのまま、ほとんど一気に最後まで読んでしまった感じ。
個人的には第1巻よりもこの第2巻の方が、より面白かった印象。
前巻第1巻は主に、主人公の行動を巡る、勘違い系喜劇またはブラックコメディ要素を軸とした展開で、
今巻でも、基本的にソレは同じではあるけれど、
前巻は、王妃になったフラウが一応ヒロインって感じではあったけれど、
出番的にはそれほど露出度は多くなかったし、女性キャラは数人登場していたけれど、
余りラブコメ要素的なモノや、結婚しても夫婦の夜の営みに関する描写とかも基本的にはなかったから、
その辺の物足りなさがあったんだけど、
今巻では妃が正妃のフラウだけでなく、3人増えて4人になるし…
…そうそう、前巻の物語本編終盤で登場していた、ドルセンの少し強そうな女性キャラ「カーミラ」…
今巻で再度戦争で対決でもする展開になるのかと思いきや、
今巻序盤の、あの展開で、けっこう爆笑して面白かったな…同時に、
カーミラの相手をしたヤマトのキャラも強烈に印象に残って…あそこの序盤の面白さで、その勢いのまま、
最後まで、一気に楽しみながら読み終えた感じ。
王と王妃達『雷帝』『狂乱』『剣聖』『双剣』との夜の営みの具体的性的描写はないけど、
「わたしひとりでは大変」
「こんなことをしていたら、いつかわたしは死んでしまうわ!」
「王妃様方の務めも大変なようなので、分担されるのも宜しいかと…」
「私生活でも恐ろしい男だった。何がとは言わない。…」
等々の描写で、十分に察する事が出来て、モンスター肉で強くなると、体力や魔力だけでなく精力絶倫にも、
なるんだな…と笑えるネタであると同時に、男性読者的には羨ましくも思ったり。
本人にその気はなかったが、成り行きで、王位を獲り、領土広がり、強さ求める強者がどんどん周囲に集まり…
という主人公マルスだが、周囲の者達からすれば、
世界を獲り統一する、そういう噐、そういう運命を持つ人物だ、という風に感じられ、
信奉し忠誠誓い、強さを極めようとする者達にとっては憧れの目標でもあり…共に強くなり、
王の偉業達成に向け何処までも共にあろう…という感じ。
一方で、妃が増え、子供も増え、主人公本人にその気はなかった成り行きだとしても、
勢力拡大…という状況や流れになれば、守りたいモノが生まれてきて…
同時に主人公側の勢力拡大を脅威に感じる周辺国側が、(愚かな)対抗措置として徒党を組んで…みたいな流れになると…
この先どうなるかは…漠然と予想はつくものの…
まぁ、ともかく、次巻以降の展開を引続き、楽しみながら読み進めたいな、
と思います。
2025/04/15 06:55
良き師?と出会って人生がどんどん好転しだした主人公…本人は、そんな深く色々考えてるわけじゃないけれど、周りが勝手に色々いいように解釈して、どんどん彼に心酔していったり…なブラックコメディ系物語開幕巻。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:♂猫Junn-Junn - この投稿者のレビュー一覧を見る
偶々、この著者の別作品「死霊魔術の容疑者」を読む縁があって、
ソレが面白かったんで、この著者の他の作品も読んでみようかな…って事で確認してみると、
何種類か作品が出ていて…その中から、何となく、コレ読んでみようかな…と思って…丁度、マイクロマガジン社
の作品が40%引クーポンが使えるタイミングだったし…既巻の第1巻から第4巻までを2月下旬に纏めて買ったんだけど、
直ぐには読む時間は取れなくて、4月中旬になって、やっとこの第1巻を読み始めてみたら…
面白かったし、テンポ良く読める内容でもあったんで、一晩で、読んでしまった感じ。
ファンタジー世界の主人公の成上がり系な物語というか、
最初は、小国の王子である主人公が色々命を狙われる境遇の中で、ただ生延びる為に…
という毎日なだけだったのが、ふとした出会いで…良き師?と出会って人生がどんどん好転しだした主人公の物語。
本人は、そんな深く色々考えてるわけじゃないけれど、
周りが勝手に色々いいように解釈して、どんどん彼に心酔していったり…な中で、
王位に就き、民からも支持を得て、結果的に領地も拡大し、大国からの武力侵攻も撃退し…
なブラックコメディ系な物語展開の作品。
王となったマルスと王妃となったフラウ…が今作品のメインキャラ男女って事になるんだろうけど、
今巻内では、一緒に登場してる場面は、それ程多くはなかった印象…
でも、少なくても、インパクトあって笑える場面が用意されていて…この2人の関係性の今後、
も次巻以降を読む楽しみの1つだし、
物語全体の流れとしては、今後どういう展開になっていくのか…
本当に小国が大陸全土を統一するような、そういう系の展開か、また別の何か展開があるのか…
とりあえず、第4巻まで購入済みなので、
引続き、楽しみながら、読み進めていこうと思います。