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ベツレヘムの星
アガサ・クリスティーが残した一冊の小さな宝石のようなクリスマスブック。聖書に題材をとった物語と示唆に富む詩を集めた本書には、聖母マリアとキリストの絆、聖人たちの降臨、いたずらロバの大冒険、などが描かれています。鋭い観察力で人間の心理を濃やかに描きだした感動作です。
ベツレヘムの星
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紙の本ベツレヘムの星
2004/04/29 14:11
クリスマスにぜひ
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:零時 - この投稿者のレビュー一覧を見る
クリスティーによる、クリスマス短編集。聖書が背景にある話で、子供にも読み聞かせられるような平易な文章だけれど、内容は大人向け。幻想的なようでいて、現実的なようでもある。不思議な感じ。
季節外れに読んでしまったのが、ちょっともったいなかったかも。でも、何度でも読み返したくなるので、次はぜひクリスマス・シーズンに読んでみたい。
言葉づかいが普通の小説と違うので、訳者もきっと大変だっただろうと思う。なんてきれいに訳しているんだろう、と感心した。
紙の本ベツレヘムの星
2022/12/23 07:04
クリスマスにはクリスティー
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「クリスマスにはクリスティー」というのが、アガサ・クリスティーの存命中のキャッチフレーズだったという。
その時期の新刊を上梓していたところから、そういう風にいわれたのでしょう。
そして、まさにこの本は著者自身がクリスマスを意識して1965年に出たもので、原題は「Star Over Bethlehem」。
街のあちらこちらにクリスマスツリーを飾る日本人であっても、実際「ベツレヘムの星」と言われても多くの人はその意味がわからないのでは。
この星は、イエス・キリストが誕生した直後に輝いて東方の三博士にそのことを知らせたとされ、クリスマスツリーのてっぺんにある星は「ベツレヘムの星」を表しているそうだ。
そんなクリスマスのぴったりのタイトルがついたこの本には、ポアロもミス・マープルも登場しないし、ミステリーでもない。
4つの詩と6つの掌編が収められていて、そのどれもがクリスマスのためのもの。
しかし、ここにあるどれも、けっしてわかりやすいものではない。
最後は、クリスマスだから、ハッピーエンドというファンタジーでもない。
正直にいえば、作品を楽しむということはなかった。
そのことを知ったら、アガサはきっと悲しそうな表情をするだろうか。
それとも、それも仕方ないわねと、あきらめるだろうか。
紙の本ベツレヘムの星
2018/12/09 01:51
美しい。が、馴染み無し。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
クリスマスのシーズンだからか、本屋に平積みされていたので購入してみました。薄いし、字は大きいし、とても読みやすかったです。
アガサ・クリスティーといえば、ミステリーか愛の小説というイメージがあったので、こういう感じの本を書いているのが意外でした。
とても美しい話が多くて、「読んでよかった」という気持ちになりました。しかしながら、私自身は聖書の中身について完全に無知なため、分からない話の流れが多かったのは事実です。聖書を知っていれば、もっと理解しながら読めたのだろうと思います。