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ソロモンの指環
著者 コンラート・ローレンツ , 日高 敏隆
孵卵器のなかでハイイロガンのヒナが卵から孵った。小さな綿毛のかたまりのような彼女は大きな黒い目で、見守る私を見つめ返した。私がちょっと動いてしゃべったとたん、ガンのヒナは私にあいさつした。こうして彼女の最初のあいさつを「解発」してしまったばかりに、私はこのヒナに母親として認知され、彼女を育てあげるという、途方もない義務を背負わされたのだが、それはなんと素晴らしく、愉しい義務だったことか……「刷り込み」理論を提唱し、動物行動学をうちたてた功績でノーベル賞を受賞したローレンツ博士が、溢れんばかりの歓びと共感をもって、研究・観察の対象にして愛すべき友である動物たちの生態を描く。
ソロモンの指環
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ソロモンの指環 動物行動学入門
2017/03/22 13:45
面白かった
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:気ままに生きたい - この投稿者のレビュー一覧を見る
動物と直に長い時間触れ合うことで、見える表情を生き生きと書き表し、時にユーモアも交えて書かれてあって、動物のことが好きな人なら、読めば読むほどその世界に引き込まれていく様に感じられると思いました
ソロモンの指環 動物行動学入門
2015/01/06 01:42
生き物と暮らす楽しみ。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イタマエ - この投稿者のレビュー一覧を見る
高尚なレビューは他の方にお任せして。生き物と暮らす楽しみ(苦労w)から入る本書は、動物(と暮らすのが)好きならとっても幸せになれる1冊。鳥類の成長の、可愛らしさと奥深さに、翻弄される博士に、萌え萌えする事間違いなしです。味の有るイラストの数々も、にんまりしてしまいます。
読みやすいのに、興味深い観察が詰まった名作です!!
2022/01/18 22:04
電子書籍で読む「ソロモンの指輪」
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:uruuduki - この投稿者のレビュー一覧を見る
版を重ねて長く読まれる本の一つなのだと、改めて思う。
この本の、紙の方を持っているが、何回読んでも面白い本で、動物を飼っていなくても興味が尽きない。
この本が出るまで、動物に関する本の有名な物といえば、私の中では「シートン動物記」が一番で、これ以上の本は無いくらいの位置にあった。それを、あっさり塗り替えたのがこの「ソロモンの指輪」だった。
味の有る挿し絵が微笑ましく、生活に密着したエピソードが生き生きとしていて、御父上の登場など、まるで児童文学を読んでいるような楽しさだった。
その、ローレンツ博士が逝去されて久しく、記憶の奥にしまっていたのだが、、電子書籍でこの本を再び見つけて、また読んでみようかと思った。
今度は電子書籍の本棚で――。