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3件
カエアンの聖衣〔新訳版〕
著者 バリントン・J・ベイリー , 大森 望
服は人なり、という衣装哲学を具現したカエアン製の衣装は、敵対しているザイオード人らをも魅了し、高額で闇取引されていた。衣装を満載したカエアンの宇宙船が難破したという情報をつかんだザイオードの密貿易業者の一団は衣装奪取に向かう。しかし、彼らが回収した衣装には、想像を超える能力を秘めたスーツが含まれていた……後世のクリエイターに多くの影響を遺した英SF界の奇才による傑作の新訳版。星雲賞受賞作。解説/中島かずき
カエアンの聖衣〔新訳版〕
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2017/11/16 13:21
極上のエンタメ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りー - この投稿者のレビュー一覧を見る
エンターテイメントとして極めて出来の良いSF。服飾を最大の文化として進化した文明という発想から登場人物のキャラクターまで、設定がうまくかみ合わさってたいへんワクワクする冒険譚になっている。伊達にSFファンの間で語り草になっていた作品じゃない。
カエアンの聖衣 新訳版
2016/12/23 11:17
アパレルワールド
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
肉体を嫌悪する宇宙人と自ら意識を持つ宇宙人の奇妙な関係が描かれている。服飾とSFをコーディネートした数少ない作品だ。
カエアンの聖衣 新訳版
2016/03/28 15:48
SF的アイデアテンコ盛り
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よしおくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて読む作家だったが、どんどんどんどん思いも付かないアイデアが出てきて、その多彩さに目もくらむ思いだった。ストーリーの展開自体は、それほど力強くも、華麗でもないが、アイデア自体に翻弄されて、先が読めなかった。
作品の根幹となるアイデアは、詳しくは書けないももの、タイトルから類推できるように、服、スーツが人格等をはじめ当人の内外に影響を及ぼすというものだ。今、このアイデアを聞いても、それほど驚かないかもしれない。既に邦画でも洋画でも同様なアイデアを浸かった作品が公開されているから。だが、「カエアンの聖衣」が出たのは1976年。映画の方こそ、その作品を下敷きにしているのではないか。