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わたしたちが光の速さで進めないなら
2023/01/11 10:24
余韻が良い
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投稿者:ちぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
収録された7作はどれも、科学技術がうんと発達した未来の話。しかし表題作では未だ人類は光の速度に到達できていない。高次元ワームホール(通路)で一気に近づける惑星がある一方で、非効率なワープ航法でしか行けない遠い宇宙は航路廃止になってしまった。夫と子の移住先へどうしても行きたい老科学者の決意が切ない。
1編目の「巡礼者たちはなぜ帰らない」は、言葉だけだからこそ生まれた味わい深さ。作者の世界観に一気に引き込まれた。
わたしたちが光の速さで進めないなら
2020/12/23 23:03
韓国発、柔らかな読後感のSF短編集
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投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
ワープ航法が確立された未来、故人の思考回路が保管できるようになった未来、感情を物性化できるようになった未来。現代よりも何かが進歩した世界の中で、充たされない何かを抱える人々を描いたSF短編集。先進技術が、切なさを浮き彫りにする。
先進技術のアイデアに溢れているけれど、あえて詳しく描かず、むしろそれを享受することなく何らかの理由で「流れ」に乗れなかった少数の人々を描いていて柔らかな読後感。カシワイさんの表紙画の雰囲気ともマッチしてる。
2022/08/19 23:33
スペクトラム
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
イチオシはというと、スペクトラムです。韓国作家によるSF小説の短編集ですが、なかなか、ひねりは、作ってあります。また、170歳の女性が、宇宙船を待つというのも……ね。ただ、ツッコミ入れるならば、こうはいかないでしょみたいな結末が多々……