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ブラッド・メリディアン あるいは西部の夕陽の赤
著者 コーマック・マッカーシー , 黒原 敏行
19世紀半ばのアメリカ。14歳で家出した少年は、放浪の末にインディアン討伐隊に加わった。異形の大男ホールデン判事とともに、一行は荒野をわたり、暴虐の限りをつくす旅をつづけるが。美しく情け容赦のない世界と、そこで生きる人々の生と死を冷徹な筆致で描き上げたマッカーシー初期の代表作
ブラッド・メリディアン あるいは西部の夕陽の赤
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ブラッド・メリディアン あるいは西部の夕陽の赤
2022/02/11 22:46
最後まで、いやらしい、おそろしい、残虐な小説だった
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
物語は米墨戦争(1845-1848)直後のアメリカ南部及びメキシコが舞台。主人公の少年はアル中親爺を捨てて家出する。少年はグラントン団という悪党の武装集団に加わり、インディアン虐殺のためにメキシコを放浪する。当時、インディアン掃討をメキシコの知事に依頼されてお金を稼いでいた連中がいたというのは実話のようで、グラントンや判事(無毛の大男)も実在していたらしい。マッカーシーは冷徹に殺人を描写していく、映画でいうとペキンパーのようだ。でも、この小説の映画化はお勧めできない、あまりにも残酷なシーンが多くR18+になるのは必至だからだ。ラストになって、また、あの大男が登場して、もう少年ではない主人公の元・少年と再会するのだが。最後まで、いやらしい、おそろしい、残虐な小説だった

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