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4件
ネット怪談の民俗学
著者 廣田龍平(著)
空前のホラーブーム、その源流がここにある。
ネット怪談はどのように発生し、伝播するのか。きさらぎ駅、くねくね、リミナルスペース・・・・・・ネット民たちを震え上がらせた怪異の数々を「共同構築」「異界」「オステンション(やってみた)」など民俗学の概念から精緻に分析、「恐怖」の最新形を明らかにする
ネット怪談の民俗学
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2025/03/21 17:07
様々なネット怪談が登場します。
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネットで話題になった様々な怪談を取り上げ、著者が専門の民俗学を用いて学術的に分析したのを書籍にした1冊です。
怪談マニアでなくても聞いたことのある様々なネット怪談のタイトルが、文中に多数登場します。個人的には、もっと多くのネット怪談のストーリーを当書で改めて紹介した方が、より多くの読者の方々が楽しめるのではないかと思いました。
なお、当書ではネット怪談の実際の画面の画像がいくらか掲載されています。中には、初めて不意打ちに見るとビックリする怖い画像も掲載されているので、苦手な方は頁をめくる際にお気を付けてください。
2024/12/08 23:05
これぞ民俗学
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けいちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
うわさ話、口頭伝承などの切り口で怪談を扱った研究は多くあり、その中の一環としてネット怪談に触れたものもあったが、ネット怪談を切り口として社会背景や、ネット怪談自体を研究分析したものは、今までにはなかったように思う。
ネット怪談の内容を知らなくても、解説も書いてくれているので、とても親切です。
怪談の索引もあるので、名前だけ聞いて内容を知らないネット怪談の辞書としても使えます。
本書を読むと、インターネットの歴史とともに、ネット怪談も進化・変化していっていることがよく分かります。
動画やAIなど、新しい時代のネット怪談も出てきており、これからのネット怪談の進化・変化が楽しみになります。
2024/11/24 19:37
ネット独特の進化を遂げる怪談
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネット怪談の始まりから変遷を辿り、民俗学的な分析を試みた内容。きさらぎ駅、スレンダーマン、八尺様、コトリバコ、くねくね、杉沢村、犬鳴村、異世界もの、NNN臨時放送、バックルーム等々。私は怪談好きですが、これらのネット怪談は全く知りませんでした。不特定多数による怪談の共同構築、実況、映像とのコラボといったネット独特の進化を遂げる怪談。「恐怖」に加え、「不穏さ」を中核とし、今や恐怖に物語は必要ないという段階にまで到達。これが今後はどのように変化していくのでしょうか?