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現実とは? 脳と意識とテクノロジーの未来
著者 藤井直敬(著)
脳に気づかれることなく「現実」を操作できる時代
あなたにとって「現実」とは?
「現実」って何? この当たり前すぎる問いに、解剖学者、言語学者、メタバース専門家、能楽師など各界の俊英が出した八者八様の答えとは。SR(代替現実)や脳と機械をつなぐBMI(ブレイン・マシン・インターフェース)などのテクノロジーの進展により、脳に気づかれることなく「現実」を操作できるようになった現代。科学と哲学の融合した「現実科学」がここから始まる。あなたの脳をあらゆる角度から刺激し、「現実」をゆたかにするヒントを提示する知の冒険の書。
〈本書目次より〉
現実とは『自己』である――稲見昌彦(東京大学教授/インタラクティブ技術)
現実とは『DIY可能な可塑的なもの』――市原えつこ(メディアアーティスト)
現実とは『あなたを動かすもの』――養老孟司(解剖学者)
現実とは『自分で定義できるもの』――暦本純一(東京大学教授/拡張現実)
現実とは『今自分が現実と思っていること』――今井むつみ(慶應義塾大学教授/言語心理学)
現実とは『現実をつくる』というプロセスを経ることによって到達する何か――加藤直人(クラスター株式会社CEO/メタバース)
現実とは『普段のルーティンな自己がちょっとずれた時に押し寄せてくる、すごい力』――安田登(能楽師)
現実とは『祈りがあるところ』――伊藤亜紗(東京工業大学教授/美学)
現実とは? 脳と意識とテクノロジーの未来
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2024/06/16 08:16
テクノロジーのことも、人間のことも
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
基本としては、メタバースや拡張現実、BMIなどのテクノロジーによる、現実観・現実感のおおきな変化をテーマにしていると思いますが、言語の認知論、能での見立てとか、脳という物理的なものに限らない人の側のテーマもあって幅広く、興味深く読めました。各レクチャーの後の、筆者のふりかえりの項が、難しいはなしとかも整理してくれてよかったです。
2023/11/17 16:39
自分自身の現実
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
テクノロジーによって操作・介入された現実の真偽を疑うこと自体が困難になってきている昨今、現実は本質的には妖怪を許容する豊かな世界である。現実とは何か?という哲学的問いに脳科学が考える面白い書でした。