電子書籍
博物館惑星
著者 菅 浩江
〔日本推理作家協会賞受賞作〕全世界の芸術品が収められた衛星軌道上の巨大博物館〈アフロディーテ〉。そこでは、データベース・コンピュータに直接接続した学芸員たちが、日々搬入されるいわく付きの物品に対処するなかで、芸術にこめられた人びとの想いに触れていた。切なさの名手が描く美をめぐる9つの物語
永遠の森 博物館惑星
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電子書籍永遠の森 博物館惑星
2016/01/31 19:42
美を巡るSFファンタジー
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投稿者:Castella - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリという雰囲気は薄く,「美」を巡る様々な立場の人々の想いが交錯するファンタジーのような物語.高度なアクセス権限をもっていても万能ではなくむしろ調整者として苦悩する孝弘の姿は多くの管理職の人が共感できるのでは.テクノロジーが進んでも,芸術を扱うのは結局のところ人間なんだよね.一読した限りでは「天上の調べ聞きうる者」と「享ける形の手」が好みだった
紙の本永遠の森
2021/07/22 21:34
美しくゆったりとした空間を想像できる物語
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投稿者:えなか - この投稿者のレビュー一覧を見る
未来の世界の博物館学芸員の話。日々の業務の中で起きる出来事に対応する主人公。勢いがあるわけでなく際立つ頭脳があるわけでもない主人公ですが、人望があります。作品の謎解きをしたり、関わる人の気持ちに触れたりと穏やかに進む話。ズバーン!ビシーっという展開はありませんが穏やかな美しい未来空間を味わえます。
ただ、漢字表記の名詞にカタカナルビがふられているのですが、漢字表記で覚えたのに漢字表記なしでカタカナだけで出てきたりして読みにくかったり、未来世界の芸術が想像力の乏しい私にはハッキリとは見えにくかったりなどし、前半は少々苦戦しました。3話目あたりからグイグイ集中できました。控えめにキラキラしている…そんなお話でした。
紙の本不見の月
2021/05/29 21:30
「何でもあり」もまた良し
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投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は、2008年に「永遠の森」を読んだのですが、この世の全ての「美しいもの」を収集するために作られた小惑星。~この設定に感動したのを覚えています。
美を感じるものであれば、絵画・彫刻・音楽・踊り・文学…なんでも題材になるのが素晴らしい。
今回は「歓喜の歌」と併せて、昆虫・贋作・楽器・評論にまで手を広げていらっしゃる。
前作の感動そのままに、今回も「美」にかける人間のエネルギーの凄さを感じ取れるか、と思っていたが、今回は主人公がお巡りさんなので、少なからず犯罪絡みの話になってしまい、視野がその分狭くなったかな。
純粋に「美」を追求する、マッドアーティストに出てきて欲しかった。
紙の本歓喜の歌
2021/05/29 20:33
一気読みしよう!
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投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「永遠の森 博物館惑星」大好きでした。
その続編が読めるなんて、しかもタイトルの「歓喜の歌」。こんな感動的なエンディングを迎えるなんて。本を読みながら歌ってしまいました。
そりゃ、伏線の回収が多すぎて、「そりゃないよねっ!」って思うこともあるけど、例えば兵頭健のおじさんには、もっとダークヒーローのままでいて欲しかった。
この連作の中でも、「笑顔の写真」と「遙かな花」は好きです。
なんともジーンとくるような話です。
今の世の中、美しいものが少なすぎます。本当に、こんな惑星が欲しくなります。
ぜひ、シリーズ3冊揃えて一気読みして下さい。
紙の本永遠の森
2017/08/05 23:14
美を巡る優しい物語
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の作品の中で一番のお気に入りです。SFでここまで人と人の間に通い合う優しい想いを描いた作品は無いのでは?