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6件
シャーリー・ホームズ
著者 高殿円(著)
2012年、オリンピック開催に沸くロンドン。アフガン帰りの軍医ジョー・ワトソンは、早々に除隊したものの、物価の高さと仕事のなさに鬱々としていた。このままでは路頭に迷ってしまう。そんな折、友人ミカーラからフラットシェアをすすめられた。シェアの相手はシャーリー・ホームズ。ちょっと変わった女性だという。だが、実際に会ったシャーリーは、ちょっとどころではなく変わっていた。乗馬服に身を包んだ清楚な美貌、人工心臓を抱えた薬漬けの身体、初対面で経歴を言い当てる鋭い観察眼、死体置き場で寝起きする図太い神経。なにより驚いたのは、彼女が頭脳と電脳を駆使して英国の危機に立ち向かう、世界唯一の顧問探偵であることだった。 ベイカー街221bで同居を始めてまもなく、ヤードの女刑事グロリア・レストレードが訪ねてきた。死体がピンク色に染まる中毒死が続発しているらしい。いまだ無職のジョーはシャーリーに連れられて調査に赴く。それは二人がコンビを組む、初めての事件だった。 表題作に短篇「シャーリー・ホームズとディオゲネスクラブ」を加えた、目覚ましい独創性と原作への愛に溢れた、女性化現代版ホームズ・パスティーシュ登場!
シャーリー・ホームズとジョー・ワトソンの醜聞
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シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱
2016/05/24 17:28
お気に入り!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藤 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔からシャーロックホームズが好きでしたが、こんな面白いものがあるとは…、という感じです!女性化した二人もいいものですね。続編期待しています!
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱
2016/01/11 16:25
こういうの待ってました
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:春人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
高殿円!それもホームズ・パスティーシュ!そんなの読むしかないじゃない!
現代のロンドンを駆けまわる名探偵という構図自体はBBCドラマ『SHERLOCK』などでも既に馴染みですが、こちらはホームズが女性、ワトソンが女性、レストレードもモリアーティもみんな女性! 一見異色の設定でありながら、いわゆる聖典らしさもしっかりと踏襲されている素敵な作品です。
これまでホームズとワトソンの友情は様々に解釈、あるいは深読みされてきましたが、『緋色の憂鬱』でのふたりも非常にいさぎよくて格好いい。そして物語の最後はなんとも意味深……いま一番続きが読みたいホームズ・パスティーシュです。
シャーリー・ホームズとバスカヴィル家の狗
2023/11/02 20:43
次回作に期待
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
文庫化されるのを待ちわびて、発売初日に購入、読了してしまいました。
いいっスねえ。百合の要素満載で。
しかも、ワトソンの秘められた能力の一端が垣間見えて、「コイツ、只者じゃねえ。」という第一印象が裏付けられた印象です。
今作は、ミステリー的要素も薄く(適当に作った感じ)、ストーリー的に盛り上がりはなかったのですが、色んな謎の欠片が埋められていて、次回作への布石が一杯です。
すぐにでも、第三弾が読みたい。