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自由の命運 国家、社会、そして狭い回廊
著者 ダロン・アセモグル , ジェイムズ・A・ロビンソン
ポピュリズムの伸張や専制国家の台頭により、世界各地で脅かされている「自由」。この権利を勝ち取り、経済的な繁栄を成し遂げた国々が、人類史上まれなのはなぜか? 繁栄の前提条件となる個人の自由と安全は、強力な国家=「リヴァイアサン」なしにはあり得ない。しかし国家が強くなりすぎれば「専横のリヴァイアサン」(独裁国家)が生まれ、逆に弱すぎれば「不在のリヴァイアサン」(無政府状態)に堕してしまう。専横と不在のふたつのリヴァイアサンに挟まれた「狭い回廊」に入り、国家と社会のせめぎ合いをへて「足枷のリヴァイアサン」を生み出した国だけが、自由と繁栄を維持できるのだ。では、その道筋とは? 内戦下のシリアから、古代ギリシア、建国期のアメリカ合衆国、現代中国まで、古今東西の豊富な歴史研究をもとに、ますます貴重になりつつある自由を保ち、「狭い回廊」内に留まる方策を論じる。世界的ベストセラーとなった前著『国家はなぜ衰退するのか』をしのぐ傑作。
自由の命運 国家、社会、そして狭い回廊 下
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自由の命運 国家、社会、そして狭い回廊 上
2020/03/12 13:34
赤の女王
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
狭い回廊や足枷のリヴァイアサンといったキーワードを用いて国家能力の開発の歴史を探るという、国家と社会とのバランスの重要性に関する研究書。下巻も楽しみ。
自由の命運 国家、社会、そして狭い回廊 下
2020/03/26 15:26
コロナに負けず
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人びとの自由の獲得と政治の変化の世界史を、張り子のリヴァイアサンと本書で称された国々の自由と繁栄の分析を通して、国家と社会の関係とリーダーシップのあり方を考察した書。