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4件
順列都市
記憶や人格などの情報をコンピュータに“ダウンロード”することが可能となった21世紀なかば、ソフトウェア化された意識、“コピー”になった富豪たちは、コンピュータが止まらないかぎり死なない存在として、世界を支配していた。その“コピー”たちに、たとえ宇宙が終わろうと永遠に存在しつづけられる方法があると提案する男が現われた……。
順列都市〔下〕
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2016/05/19 22:08
塵理論がどうしても理解できず
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投稿者:かんけつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
やはり因果律に骨の髄まで囚われていると、絶対的因果律がないという塵理論がどうにも理解できないようなのである。とはいえコピーの人生をとことん突き詰めた話は読みどころ満載であった。
2016/05/13 22:12
塵理論がどうにも難しい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かんけつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編集「祈りの海」「しあわせの理由」を読んだ今、イーガンの長編を読んでもとりあえず大丈夫だろうと思い「順列都市」を読んでみた。
まだ上巻だが、ポール・ダラムのコピーが思いつく塵理論というやつが今ひとつよく分からない。
相対性理論が、絶対時間や空間をなき者にしたように、絶対因果律なるものも存在しなくなるという思いつきのようなのだ。
さっぱり分からない。
仮想空間のダラムの順を追ったカウントダウンが、現実空間のダラムの観測と違っている?ということなのか。
面白く読むのだがまだ釈然としない。骨の髄まで因果律に支配されているからなのか。
とにかく下巻が楽しみである。
順列都市 下
2016/02/22 02:26
難しさが魅力の電脳SF
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投稿者:色鳥鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ダラムとマリアの関係、トマスの過去にドラマが。マリアのつくった人工生命が思いもよらない進化を遂げる。また、完璧なはずの「順列都市」にも暗い影が・・・。
上巻を読むのに数年かかったのに、下巻は急転直下の展開で、一気読みでした。同じ電脳世界を描いていても、ギブスンとは作風がまったく違うんだなあ・・・と、唖然としながら読了。
理系の知識がなくとも、ちょっと哲学的に考えるだけで、もうありえないだろうと思える理論、設定の数々。しかし、それが「不可能だろう」と言えるまでに、知っておかなければならない物理の常識がどれほどあるか。噂通り、難しいよう、グレッグ・イーガン!
ただし、この難しさこそが魅力なのだということは、本書を読んで、良くわかりました。なるほどなあ。ストーリーや世界観がどうの、というより、いかに思考するかの1冊なんだな。たしかに刺激的。