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「あらすじで読む名著」シリーズ
著者 著者:小川 義男
日本文学の名作28編をあらすじで収録。『雪国』『野菊の墓』など、読み損ねたあの作品も、夢中になったあの物語も、思い出とともにいま、よみがえる!浮雲(二葉亭四迷)/金色夜叉(尾崎紅葉)/五重塔(幸田露伴)/たけくらべ(樋口一葉)/高野聖(泉鏡花)/不如帰(徳富蘆花)/高瀬舟(森鴎外)/彼岸過迄(夏目漱石)/蒲団(田山花袋)/牛肉と馬鈴薯(国木田独歩)/野菊の墓(伊藤左千夫)/土(長塚節)/友情(武者小路実篤)/暗夜行路(志賀直哉)/恩讐の彼方に(菊池寛)/奉教人の死(芥川龍之介)/女の一生(山本有三)/蟹工船(小林多喜二)/機械(横光利一)/雪国(川端康成)/春琴抄(谷崎潤一郎)/黒い雨(井伏鱒二)/風立ちぬ(堀辰雄)/李陵(中島敦)/斜陽(太宰治)/放浪記(林芙美子)/金閣寺(三島由紀夫)/野火(大岡昇平)
あらすじで読む日本の名著
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2004/03/22 23:47
よみがえる思い出
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アンデルセン - この投稿者のレビュー一覧を見る
懐かしさがこみ上げてくる。
中学、高校時代の教科書に、必ず出てくる数々の名作。
その当時は、国語の授業のなかで読む名作に興味が湧かず、タイトルと作者を受験のために必死で覚える、そんなあさはかな関わり合いでしかなかった。
しかし、本当におもしろい作品に出会ったとき、心の奥底からむさぶるように読みあさった。その一つが、私は夏目漱石の「吾輩は猫である」だった。
胸に強烈な印象を残した作品、読み返そうと思ってもなかなか今となっては、時間に追われるなかで難しいと思っていたときに、この本に出会った。
原作に忠実な一節、ストーリーから、感動したあの当時にフィードバックさせられた。
日本の文豪の名著がぎっしりと詰め込まれ、学生時代の初々しい文学とのふれあいをもう一度思い出させてくれる、そんな一冊の本だった。
電子書籍あらすじで読む日本の名著
2020/12/10 17:18
為に成る
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:capeofdragon - この投稿者のレビュー一覧を見る
国文学の傑作を一気に知り為に成りました。お薦めです。
電子書籍あらすじで読む日本の名著
2021/06/27 00:17
明治から戦後の日本文学28作を1作品5分ほどでなぞれる
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょひょう - この投稿者のレビュー一覧を見る
文字通り、日本の名著(二葉亭四迷/浮雲から大岡昇平/野火まで)のあらすじがまとまっている。
若いころは、原典を読まないと意味がない、なんて思っていて、この手の本は読まなかったのだが、いくつか挫折した本が入っていることもあって、電子書籍で通読。
林芙美子の「放浪記」など、一部の作品は今一つ全体像がつかめなかったが、多くの作品は雰囲気を感じることができた。
編者は高校の先生で、本書をきっかけに原作を読んでみたい、という気持ちを惹起することを企図しているわけだが、確かに数作そんな気にもなった。
とはいえ、実際には近代文学とじっくり向き合う時間が取れないが、それでも「名作はあらすじに触れただけでも、人の心に消し去りがたい刻印を残すものである」という編者の言葉には共感を覚えた。
あらすじの長さもちょっとした空き時間に読めてちょうどよかった。おすすめ。
電子書籍あらすじで読む日本の名著
2021/03/24 21:28
まさにあらすじだけ知っておきたい人には最適。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
文学作品というのは評価されているものの、作品によっては古典かな?ってくらいに読みづらい言い回しの文章が多く(実際の古典はもっと読みづらいけど)敬遠していたので、有名どころのあらすじだけでも押さえようかと読み進める。
結論から言うと、文学作品にもっともらしいストーリー展開やオチを期待して読むものではないな、と。
あらすじだけなので読みやすいのは間違いないんだけど。あらすじで興味を持って原本を読んでほしい主旨は理解したけど、あらすじ読んで満足するのが正解な様子。
作品数も多く、あらすじだけでも全部読むのはなかなか大変な上、あらすじだけなのであまり頭に残らない。
ぶっちゃけ気になってる作品のあらすじ読んで、読むかどうかの指針にするというのが一番いいのでは。
まぁあらすじといっても結末まで書いてあるから、そこで興味をなくす気がしなくもない。
しかし、初っ端で載せてる2作が未完作品なのはどうかと思うわ。