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11件
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン
著者 カーマイン・ガロ (著) , 井口耕二 (訳)
本書は、プレゼンテーションでスティーブ・ジョブズが繰り出した名文句や魅力的なスライド、演出の数々、iPhone発表時などの伝説のプレゼンを紹介しながら、その秘密を詳しく解説していきます。「専門用語を使わない」「ツイッターのように短い一文で製品やサービスを表わす」「ポイントを3つにする」「ヒーローと敵役を登場させる」「ひたすら練習を積む」など、スティーブ・ジョブズのプレゼンの法則を解き明かします。巻末にはスティーブ・ジョブズのプレゼン動画を見られるURLのリストを掲載。すばらしいプレゼンができるようになります!
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン
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スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン 人々を惹きつける18の法則
2011/04/03 07:59
楽しく読めてプレゼンテーションに役立つテクニックが満載の一冊。オススメです!
12人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年1月に勤務先で新聞/雑誌の記者の皆さんを招いて新しい商品のお披露目をする機会がありました。私がプレゼンの責任者でしたが、そのお披露目会の前に本書を読んでおくべきだったと激しく後悔する気持ちが今の私にはあります。
いかに魅力的で効果的なプレゼンテーションを行うべきか、スティーブ・ジョブズのプレゼンの実例を細かく分解してそのエッセンスを詳述した書です。実に明快至極。そしてなおかつ読んでいるだけでワクワクしてきて、早くその技術のひとつひとつを実地に試してみたいと強く思わせる痛快な一冊です。
ここに書かれている事柄は、スティーブ・ジョブズだから出来る特異なプレゼン術ではありません。中には言われてみれば、もしくは言われるまでもなく、プレゼン技術の向上には不可欠だとすぐにも気づく事項が多いでしょう。
ツィッターのような短くて印象に残るヘッドラインを作る。
聞き手が記憶できる3つまでのキーメッセージを書きだす。
数字を挙げるときは分かりやすいアナロジーの化粧をほどこす。
小道具を上手に使う。
演台の後ろに隠れず、聴衆に開かれた姿勢と身振りで話す。
などなど、自分でもやればできると思わせる項目が並びます。
パワーポイントの登場でそれを壇上のスクリーンに投射してプレゼンをする人は昨今きわめて多いことでしょう。ですが、大量の文字情報を一画面に詰め込んで安心してしまう前に、この本にあるスティーブ・ジョブズのように、文字をほとんど排除するパワポ・プレゼン術を見習いたいものです。
そしてなんといっても重要なのは、練習をしてからプレゼンにのぞむこと。
ジョブズのような人でも、才能ではなく訓練の上にすぐれたプレゼンが成り立っているということを知り、どこか安心できるのです。
とにもかくにも読んでいて楽しい本でした。
スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン 人々を惹きつける18の法則
2010/08/18 17:57
ジョブズのプレゼント
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nanako17girls - この投稿者のレビュー一覧を見る
スティーブジョブズのプレゼンテーションの方法をわかりやすく説明してくれているのが本書です。こんな感じ
それは、魔法のような体験だった、革命の体験だ。人類は3回の情報革命を体験してきた。
ひとつめはグーテンベルクの活版印刷。これにより、情報が人々に共有されるようになった。インターネットはまさにこの体験。iMacはそれをみんなに伝えることに成功した。
ふたつめはiPod。「ポケットのなかに1000曲を」この素晴らしさはみんな持っているから知ってるよね?
みっつめを紹介しよう。ケータイ、インターネット、iPod、ケータイ、インターネット、iPod,ケータイ、インターネット、iPod・・・・この3つがひとつの製品で体験出来る、そう、iPhoneだ。
このようなプレゼンをする方法が本書に書かれている。
スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン 人々を惹きつける18の法則
2010/12/16 08:13
2010年に出版された本のベストではないだろうか。学ぶところ大。活用度大。
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:JOEL - この投稿者のレビュー一覧を見る
2010年も残すところ、あとわずかだが、年内に読んでおきたい本の筆頭に本書をあげることができる。スティーブ・ジョブズのプレゼン術を余すところなく解き明かしているからだ。
効果的なプレゼンは、特別な才能を必要としない。ただ、いくつかのコツとたゆまない努力だけが求められる。本書を読みこなせば、だれでもジョブズのプレゼンに習うことができるはずだ。ここまでプレゼン術をきれいに整理して、コツを詳述している書もめずらしいのではないだろうか。
話の要点は3つに絞る、文字だらけのスライドにはしない、シンプルを心がける、5分のプレゼンに数百時間の練習とリハーサルを行う、話のスピード・抑揚を工夫する・・・など、ジョブズのプレゼンのコツは、たいていの人が、どれもふだんできていないことだらけだ。
悪いプレゼンの例をやってしまっている人は、読んでいて恥ずかしくなるが、一方で、その鮮やかさに圧倒されてしまう。とても綿密に構成されたプレゼンをジョブズは行う。たしかに、特別な才能は不要なので、だれしもやろうとすればできることである。教えられることの非常に多い本だ。
ただひとつ、簡単ではないと思わせる点がある。本書は日本の武道の鍛錬にも似ているところだ。1万時間の練習で、達人の域に達する、と著者は述べる。どの分野の天才も、凡人にくらべれば圧倒的な努力を積み重ねているという。安直な方法で、プレゼン術が習得できるとは言わない。ストイックで、我慢強い努力だけが、あなたをジョブズのプレゼンの世界に導く、というのが本書を貫く基調だ。
とはいえ、努力してプレゼンの巧みな人になったとき、気をつけないと、催眠商法や宗教講話になりかねない。実際、ジョブズを伝道師に例える部分もある。
新製品の魅力を伝え、売り上げにつなげたい企業トップの実直なプレゼンなのか、人を引き込んで自分への信奉者を増やしたいのか、そのあたりは紙一重だ。
ここで、絶妙のバランス感覚を働かせて、企業トップのプレゼンにとどまらせるのが、ジョブズの巧みさの根底にあると私は感じた。
この辺のところを理解しないと、妙に力んだプレゼンになりかねないし、ジョブズの猿真似はもっと見苦しい。
著者の言うとおり、辛い作業だが自分のプレゼンをビデオに収録して、冷静に自分の姿を自己分析する作業が必要になりそうだ。自分に厳しくあれ。やはり武道的である。
著者は、とにかくものすごく丁寧にジョブズのプレゼンを分析している。もちろん、ジョブズのプレゼンがすばらしいから本書が生み出されているのだが、著者の分析力も、またすばらしい。
買って手元に置いておいて、決して損はない。目からうろこが落ちるとは本書のためにある、といって差し支えないだろう。