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創業メンタリティ
「官僚目線」が企業を殺し、「創業目線」が強くする!
創業メンタリティとは何か?
持続的成長をなしとげる会社は、事業を軌道に乗せた野心的で大胆な創業者の態度と行動を持ち合わせています。自分たちを革新勢力と考え、従業員がみな使命感を持ち、複雑性や官僚主義など戦略の実行となる障害が排除されます。こうした態度と行動の組み合わせによる意識の枠組みが「創業メンタリティ」です。
創業メンタリティは企業を強くする!
ベイン・アンド・カンパニーによる調査分析の結果、創業者が経営に携わっている企業はそうでない企業の3倍になり、特に高い業績をあげつづけている企業では、低業績の企業に比べて創業メンタリティの特徴を4~5倍も備えていることがわかっています。どんな企業でも、創業メンタリティと業績、株価、競争力のあいだに強い相関関係があるのです。
本書では、この成功の秘訣「創業メンタリティ」に注目し、危機を乗り越え、持続的な成長につなげる戦略を紹介します。
創業メンタリティ
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創業メンタリティ 危機を救い、さらに企業を強くする3つの戦略
2019/03/12 11:29
創業者精神の継続
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投稿者:だい - この投稿者のレビュー一覧を見る
新興国から創業者が次々と現れ、先進国においても日本と比べて新たな創業が起こりやすい現状のなか、日本企業は今後これらの企業と闘って行かなければならない。
1 創業目標
〇革新志向 最強の革新勢力の持つ、互いに強め合う3つの特徴
・大胆な使命
・尖り
・無限の広がり
〇現場へのこだわり 現場にこだわり、細部に愛着を持ち続ける
・革新的・実験的試みの頻繁な実施
・現場を事業の花形として扱う
・顧客の全ての声を重要会議で尊重する
〇オーナーマインド 競争力の源泉となる3つの要素
・キャッシュとコストを重視し、自分のお金のように扱う
・重要な意思決定を競合よりも早く行い、行動に移す
・現場の競争力向上のために資源配分を効率化する反官僚主義
2 予期できる3つの成長の危機
〇過重負荷(オーバーロード)
規模拡大と複雑性のマイナス面に対する準備不足。
〇失速(ストールアウト)
官僚主義の台頭と社内の機能不全が拡大の原動力を削ぐ。
〇急降下(フリーフォール)
新興革新勢力の攻撃や変化する市場での存在意義の喪失。
※3つの内的危機
・過重負荷による退屈な保守大企業への移行圧力
・失速による官僚主義への移行圧力
・全般的機能不全の結果、外的圧力への対処不全
3 過重負荷と戦う
創業目線で高成長時の混乱を克服する
・革新志向を確立する
・現場へのこだわりを根付かせる
・オーナーマインドを求める
4 失速を跳ね返す
成長の鈍化に際して、過去の輝きを再発見する
・創業目線を取り戻す
・革新志向を再燃させる
・現場へのこだわりを復活させる
・オーナーマインドの再創造
5 急降下を避ける
失速と異なり、迅速かつ劇的な対策が求められる存亡の危機である。
急降下は、市場の激変や新たなビジネスモデルの出現により引き起こされる。
急降下を跳ね返す5つのステップ
・第二創業チームの結成(経営陣の刷新)
・「コアのコア」にフォーカスする(兵力の集中)
・尖りを再定義する(新たなケイパビリティの創造)
・会社の内側から再創業する(再生に全力を尽くす)
・新たなケイパビリティに重点的に投資する
6 リーダーのためのアクションプラン
ビジネスで対外的な勝利を重ねるためには、企業内部でも勝利できるようにしなければならない。
そのための最善策が、創業目線(創業メンタリティ)である。
・自己の脆弱性を現実的な目で評価する
・共通の熱き想い、使命感を持つ
・会社の主要原則を明文化し、羅針盤として道筋をつける
・正しい意思決定スキルを持つ
マネージャー 正しく行う人「効率重視」
リーダー 正しくする人「効果重視」
・競争力を取り戻すケイパビリティの構築に率先して投資する
・長期的な目標と領域にフォーカスする
・あらゆる活動領域において、スピードを競争上の強みにする
7 革新志向を取り戻す
・何がこの会社を偉大にしたか、歴史を問う
・将来の成長エンジンをつくる
「社会全体への意義」「業界構造変化への可能性」「長期的」この3点にチャレンジする企業が求められ、大きな支持を獲得する。
・創業メンタリティのあるリーダーの系譜をつくる