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セゾン 堤清二が見た未来
著者 鈴木 哲也
無印良品、ファミリーマート、パルコ、西武百貨店、西友、ロフト、そして外食チェーンの吉野家ーー。
いずれも日々の生活でなじみのある企業であり、知名度の高いブランドだ。
これらの企業が、かつて同じグループに属していたことを、知らない世代が増えている。
これらはいずれも、堤清二という男が一代でつくり上げた「セゾングループ」という企業集団を構成していた。
小売業にとどまらず、クレジットカードや生命保険、損害保険などの金融業、ホテルやレジャー、食品メーカーまで、多様な事業を展開してきた。
2000年代、セゾングループは解体された。だがそれぞれの企業を見れば、堤が育てたセゾングループの価値がより鮮明に分かるはずだ。
現代の消費市場をリードするのは、米アマゾン・ドット・コムに代表されるIT企業だ。
インターネット通販やスマートフォンが爆発的に普及したことで、消費スタイルも根底から変わりつつある。
ものを所有しないシェア消費や個人間売買など、新たな流れが広がっている。
大きな変化が起こっているのは確かだが、人々の生活意識や買い物のスタイルがこれからどう変わっていくのかについては、企業も消費者も視界が晴れない。
そんな中で、堤とセゾングループがかつて持っていた特有のエネルギーを検証することは、未来の消費の行方を知る大きなヒントとなるはずだ。
新たな価値を生み出す発想力や、現状を否定してイノベーションを起こす柔軟性ーー。
閉塞感が漂う現代だからこそ、セゾングループのかつての哲学を掘り起こし、分析することに大きな意味がある。
セゾン 堤清二が見た未来
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紙の本セゾン 堤清二が見た未来
2018/10/13 12:24
閉塞した現代社会を打ち破るカギが隠されている書です!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、閉塞状態にある現代の日本経済に若さを取り戻させるカギを提供してくれる書です。その源泉となるのが、堤清二が一代で築いたセゾングループの哲学です。私たちがよく知っている西武百貨店、パルコ、西友、ファミリーマート、無印良品、吉野屋などは、かってはセゾングループに属する企業で、日本経済を牽引してきたコングロマリットでした。2000年にグループは解体されましたが、それぞれの企業は、今や驚くべき躍進を遂げています。その哲学には、現代日本に生き血を与え、再生を促してくれる何かがあると著者は言います。本書は、そのかってのセゾングループの哲学を学ぶことで、その再生のカギを明らかにしようとする傑作です。
紙の本セゾン 堤清二が見た未来
2018/12/27 09:05
おもしろい
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
セゾングループの堤清二の魅力が、よくわかり興味深く読めました。詩人、文学者としての素養が、魅力を増しているのでは。