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上と外
著者 恩田陸 (著)
両親の離婚で、別れて暮らす元家族が年一度、集う夏休み。中学生の練は妹・千華子、母とともに、考古学者の父がいる中米のG国までやってきた。密林と遺跡と軍事政権の国。すぐさま四人はクーデターに巻き込まれ、避難中のヘリから兄妹が落下、親子は離ればなれに!? 疲労困憊でさまよう二人の身に、異変が……。息もつかせぬ面白さの新装版上巻。
上と外(上)
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紙の本上と外 下
2011/01/31 12:36
エイタテイメントに徹した冒険と家族の物語。涙腺の弱い方は注意。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YO-SHI - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の単行本版を図書館で見かける度に、いつか読もうと思っていたのだけれど、510ページの2段組の分量に怯んで、なかなか手を出せないでいた。
本書はそれを上下巻の文庫にしたもので、上巻が447ページ、下巻が512ページと、当たり前だけれど、やっぱりかなりの分量だ。
分量が多いのも当然で、本書は元は2000年8月から1年間に亘って隔月で発刊された6冊の文庫シリーズなのだ。つまり出版社は、文庫シリーズを一度単行本化し、それを再び上下巻にして文庫を出している。きっと評判が良かったのだろう。
読み終わって「2段組だろうが510ページだろうが、もっと早く読んでいれば良かった」という気持ちになった。エンタテイメントに徹した結果、話が急展開したかと思うと焦らしたり、今度は強引に突き進んだりと、著者に振り回されっぱなしなのだけれど、すごく面白かった。
主人公は中学生の楢崎練、妹で小学生の千華子、父で考古学者の賢、母で化粧品会社の広報ウーマンの千鶴子の4人家族。実は、賢と千鶴子は既に離婚して、千鶴子は千華子と暮らし、賢が考古学の研究のために外国で暮らしているので、練は祖父の家で伯父や従兄弟たちと暮らしている。つまり普段はバラバラなのだ。
そして主な舞台は中米のG国。賢がいる国に夏休みを利用して4人が集まった。久しぶりの再会。賢がマヤ文明の遺跡を案内して、楽しい家族旅行になるはずが、とんでもない事件が起きる。
ストーリーを言ってしまうわけにはいかないので順不同でキーワードを。クーデター、ジャングル、成人式、地下迷宮、風船、ロッククライミング、金型工業。涙腺の弱い方は注意。
電子書籍上と外(下)
2017/08/06 19:57
ごめんなさい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Keito - この投稿者のレビュー一覧を見る
まずはごめんなさい
作家さんがあとがきにて指摘されている間違いを私もやっていました
下巻の内容は上巻に引き続きスリルのある冒険活劇でありすぐに読んでしまいました。
主人公もさることながらやはり皆さんも書かれているようにおじいさん(特に上巻)がカッコいい
恩田陸さんの作品は「きのうの世界」「ドミノ」「夜のピクニック」(記憶違いがあるかも)以来4作品目であるが、いずれも毛色の違う作品で面白いと思った
電子書籍上と外(下)
2017/11/06 23:37
いよいよまずい事態で、救出成るか?!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんなサバイバルゲームを体験すれば多感な少年少女が精神的に成長するのは当然とも言えますが、親の方も子どもたちと突然引き離されてしまうことでいろいろと反省します。特にかなり身勝手でわがままな母・千鶴子の自己分析がなかなか興味深いですね。
電子書籍上と外(上)
2017/11/06 23:34
毛色の変わった冒険小説
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『上と外』は恩田作品にしては毛色が変わっていて、ひと言でいえば冒険小説です。両親の離婚によってばらばらになった家族が年に一度集まる夏休みで、考古学者である父の滞在するG国へ中学生の練、妹の千華子、母の千鶴子が行き、取りあえず複雑な家族ドラマを展開させるのですが、マヤの遺跡を見るためにヘリコプターで遠出した矢先にクーデターに巻き込まれ、ヘリコプターを操縦していた軍人が進路を変えてしまいます。そして、何の因果か連と千華子はジャングルの中へ振り落とされてしまいます。そこからこの二人のジャングルサバイバルが始まります。
二人が無事に戻れるだろうことは予想できますが、どこまでひどい目に遭い、どのように救出されるのかは分かりませんのでハラハラドキドキしながら読めます。しかも誰も居ないと思われていたジャングルの中の神殿風の遺跡になにかあるいは誰かが居る気配がし出して、一気に緊張感が高まります。さて彼らがどんなことに巻き込まれていくのか?それは読んでからのお楽しみ
電子書籍上と外(上)
2017/08/03 00:56
上巻のみ読破
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Keito - この投稿者のレビュー一覧を見る
すぐに下巻が読みたくなりました。
冒険要素あり思春期の葛藤ありそのなかで次第に強くなっていく子供たち
大人たちのあたふたとした姿も面白い
ハラハラドキドキとした上巻でした
☆4はまだ下巻を読んでいない為の評価
紙の本上と外 上
2015/08/29 21:15
ジャングル。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nazu - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供がジャングルをさまようお話。これまで読んだ恩田作品は、なんだか仄暗いというか、全体的に影が差している印象がありましたが、これはちょっと毛色が違いますね。